アメリカ国債デフォルト懸念という世界を震撼させた事件を期に、日米欧協調してアメリカ国債の保有継続など金融安定策を協議するとの報道を目にして、あの落語「花見酒」を思い出しました。
金の無い男二人が駄賃を稼ごうと、酒屋に頼み込んで、花見で賑わう向島に酒を売ってきてやると、酒樽と、つり銭用の小銭などを借ります。ところが、売りに行く途中で、自分達が酒を飲みたくなってしまいます。
一人が1杯だけなら良かろうと、飲もうとすると「商売もんだから手をつけてはだめだ。」と最初はまともなのですが、そのうちどうしても飲みたくなって、一人がつり銭用の金で、もう一人から買うことにすれば
いいじゃなか、ということになります。
「誰が買おうと客は客だ。」となって、まずは1杯一人からもう一人へ売って飲む。そうすると次にもう一方の一人がまたそのつり銭で、次の一杯を飲む。。。それから先はもうキリが無くなり、向島について本当の客に売ろうとするときには、二人ともへべれけ。残ったのは空の酒樽と最初のつり銭だけになってしまうという話です。
リーマンショック後、多くの国で金融緩和を行った結果、日米欧など17カ国合計で、1年分のGDPを超える借金漬けになったとのこと。
グローバル経済とはお互い金借り合って、飲み食いする「花見酒」のように思えます。
「花見酒経済」というのはかつて高度経済成長時代に笠信太郎氏が日本経済を分析したときに使用した言葉ですが、今またこの言葉が、グローバルにスケールアップして想起されます。





