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中国バブルはいよいよ終焉か

増田悦佐さんの新刊「日本と世界を揺り動かす物凄いこと」(マガジンハウス)は、ユニークな著者らしく、視点が斬新な本です。

 興味を引いたのはこの本が発行されたまさに直後、アメリカ国債のデフォルトが話題に上りました。そしてS&Pの格下げがなされました。

 この本では、その中に「国家ぐるみの粉飾決算!アメリカ経済はすでに破綻している!」と言う章があり、まさに直前での予言的な内容となっています。

 しかし、私がもっとも注目したのは、この本の第5章「いよいよ中国のバブル崩壊が始まった!」です。
これまで、何度となく過熱しすぎた中国の不動産バブル崩壊は話題になってきましたが、その都度、実体経済の高成長や政府の経済施策で切り抜けていると言う報道でした。
 しかし、この章を読むと、いよいよ本当に崩壊する段階に入っているように思えます。

 中国投資は手じまいにした方が良いかもしれません。
 すでに中国の富裕層は、不動産を売り逃げ、ドルの信認が落ちた今、金投資などに既に走っているように思います。金高騰を支える要因の一つでしょう。
 
 そして、この本にもいろんな理由が書かれていますが、中国、アメリカ、ヨーロッパが討ち死にとなって、何と!ダメダメと言われ続けてきた日本が案外「強い」ということのようです。

 そういえば昨日、中国投資家に紹介するので、そちらでお持ちのワンルームマンションを紹介させてください、というご依頼をある会社から頂きました。
 さては、中国マネーの逃避先ということかもしれませんね。
 
 


花見酒

 アメリカ国債デフォルト懸念という世界を震撼させた事件を期に、日米欧協調してアメリカ国債の保有継続など金融安定策を協議するとの報道を目にして、あの落語「花見酒」を思い出しました。
 
 

 金の無い男二人が駄賃を稼ごうと、酒屋に頼み込んで、花見で賑わう向島に酒を売ってきてやると、酒樽と、つり銭用の小銭などを借ります。ところが、売りに行く途中で、自分達が酒を飲みたくなってしまいます。
 一人が1杯だけなら良かろうと、飲もうとすると「商売もんだから手をつけてはだめだ。」と最初はまともなのですが、そのうちどうしても飲みたくなって、一人がつり銭用の金で、もう一人から買うことにすれば
いいじゃなか、ということになります。
 「誰が買おうと客は客だ。」となって、まずは1杯一人からもう一人へ売って飲む。そうすると次にもう一方の一人がまたそのつり銭で、次の一杯を飲む。。。それから先はもうキリが無くなり、向島について本当の客に売ろうとするときには、二人ともへべれけ。残ったのは空の酒樽と最初のつり銭だけになってしまうという話です。

 リーマンショック後、多くの国で金融緩和を行った結果、日米欧など17カ国合計で、1年分のGDPを超える借金漬けになったとのこと。
 グローバル経済とはお互い金借り合って、飲み食いする「花見酒」のように思えます。
「花見酒経済」というのはかつて高度経済成長時代に笠信太郎氏が日本経済を分析したときに使用した言葉ですが、今またこの言葉が、グローバルにスケールアップして想起されます。


実は大変なこと

 アメリカ議会は、自国政府の債務上限の引き上げに向け、動きました。
これはアメリカの債務の元である米国債の償還ができなくなること(デフォルト)を回避するためです。

 実は米国債は8月4日に1000億ドルほど、の償還が、キャッシュが無くてできない見通しだったとのこと。
 うっそー!そんな大変だったのって感じを受けた人は多かったのではないでしょうか。
世界一の経済大国、基軸通貨ドルの発行国であるアメリカが現金不足で借金払えず、いわば倒産の危機にほんと間際まで追い詰められていたのです。(ギリシャの話じゃないですよ!)
やはり、リーマンショックの傷は癒えてはいませんでした。

実は米国債のデフォルトは日本にとって致命傷にはなります。
何と言っても8000億ドル(62兆円~)を超える額を保有していますから、もしデフォルトとなれば、国家予算が吹き飛びます。消費税増税とか何とかの騒ぎじゃありません。世界大恐慌に確実になるでしょう。
 そんな危機がすんでのところで、回避されたとは。。。本当冷や汗もんです。

 一旦危機を回避した今度の法律で、アメリカは歳出の削減と増税を進めることになりますが、果たして自由市場経済の象徴国家で、国民が納得するのか、つまりは、法律とおりに財政再建ができるのか、大いに疑問です。
 お金が回って、お金がいっぱい使えて物質的に恵まれる、もしくは恵まれる期待があることが、アメリカの国としての存立基盤だと私は思っています。
 いわばアメリカは「国家」というより、大きな「市場」に近いように思えるのです。(最近中国もそれっぽいですが。)そんなアメリカ国民が「おしん」生活できるのか、いや無理なのでは。。。
そんな気がしています。

 つまり危機は先送りされただけのように思えます。またデフォルトしなくても、格付け機関が、財政再建の可能性が低いとみて、米国債の格付けを下がれば、当然利回りは上昇し、債券価格は暴落します。
 S&Pなどの格付けが下がり、仮に0.5%くらい利回りが上昇しただけでも、日本の財産は数兆円消えてなくなります。

 いやはや恐ろしい時代になりました。こういうときはやっぱり実物資産(不動産など)で防衛ですかね。。。

 


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