今年2011年はホテル・旅館の倒産件数が過去最悪のペースのようです。
これはもちろん震災による影響が大きく、一つは露天風呂などの施設が損傷してしまい、営業に支障が出たためという「直接的被災」による倒産です。
そしてもう一つは震災により発生した原発問題で、中国人を中心とする日本への渡航者が激減したことや、不要不急のレジャーが自粛されることによる売り上げの減少という、言わば「間接的被災」による倒産が生じたことによります。
売り上げの低下は都心の高級ホテルも例外ではなく、外国人宿泊客の減少や、宴会の自粛などで大いに苦しい経営を強いられています。
この苦境は原発問題の収束に関連しており、当分の間続かざるを得ないように思われます。
さて、都心の高級ホテルや、レジャー目的のホテル、旅館が苦しみ中、ビジネスホテルの中には高稼働率を確保しているものがあるようです。
私の知人が土浦でビジネスホテルを経営しているのですが、彼によれば、震災や原発の影響は無く、むしろ好調の状況とのことでした。
低廉で快適な宿泊所は、仕事上、削れない出張には必需であるからでしょう。
特に東北方面に近いところでは、復興に携わる建設会社の社員など向け需要は堅調のようです。
同じ宿泊施設でターゲットとする顧客の違いで、真逆の経営状況です。
ホテル淘汰の時代です。

