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老人用住居に思う

 このところ、有料老人ホームや高齢者専用住宅についての記事などがよく目に付きます。

 高齢化社会を象徴する現象かと思います。実際に私も具体的な施設や物件の資料を見る機会もあり、また現物を拝見する機会が、このところあります。

 とても清潔な施設で、若い元気なスタッフさんが働いている有料老人ホームを見ると、とても居心地が良いかなぁ、などと思います。
 高齢者専用住宅についても、共用部分が充実していて、清潔な感じの物件が多いように思います。
お金をうんと出せば、有料老人ホームといったってホテルのようなものまであるかと思います。

 ただ、いくつかの施設や物件を見て、お年寄りにとって何かが違うような感覚を覚えることがありました。それが何だか当初は良く分かりませんでしたが、近頃ちょっと気づいたことがあります。
 それは、住まいとしての「ぬくもり」が無いことです。近頃の老人向け施設・住宅は確かに清潔で、快適なのかもしれませんが、例えば木造の畳の居間などとは、対極の近代的、合理的住居空間のように思えます。

 私のような昭和30年代生まれでは、ちょっと理解できない、今のお年寄りのメンタリティーにはそぐわない部分があるかもしれません。
 「三丁目の夕日」的な、長屋テイストの老人用施設・住居ができたら、きっと受けるようなきがしました。


中古マンションが今年も売れるわけ

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、1月8日の日経新聞で、1世帯あたりの平均年所得のデータが掲載されていました。

 それによれば、08年は547.5万円でありましたが、ピークであった14年前の1994年は664.2万円で、なんと18%も減少しています。
 この大きな原因は高齢化が進んで年金生活者が増えたことにあるとのことですが、現役世帯の減収や伸び悩みもその要因のようです。
 新聞の同じ紙面に日本郵政の社長が、社員の給与カットを検討する旨の記事があったのも印象的でした。これからも世帯所得が伸びる感じはしませんね。

 世帯所得の減少は消費減退に直結ですから、物が売れないのは当然でしょう。GDPがその割に大きく落ち込まないことが、むしろ不思議ではあります。
 300円以下の牛丼、2000円以下で飲める居酒屋、1皿何でも100円の回転寿司、安いものが歓迎されるのは当然のことでしょう。

 世帯で節約するのは「食」だけではないでしょう。ユニクロなどが業績を伸ばす「衣」の分野、タマホームなどの低廉住宅が受けている「住」の分野、衣食住すべて安いものに流れています。
 マンションももちろん「住」ですのでやはり低グロスの中古は受けていくでしょう。
 さらに中古マンションの場合、超低金利の恩恵で長期住宅ローンを組んで買えば賃貸で賃料を払うより、支払いが少なくなります。つまり住居費の節約になるのです。

 中古マンション、特に低グロス物件が売れるのは、世帯所得減少時代ならではの現象でもあります。しかし、中古マンション購入には目先支払いが減ったとしても、将来の物件価格の値下がりや、管理コストの上昇、金利上昇のリスクがあります。「朝三暮四」にならぬよう購入者は十分検討しなければなりません。


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