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コンビニのリストラ加速

 11月23日の日経新聞で、コンビニエンスストアーの売り上げが、大きく落ち込んだことが報道されていました。

 この原因は10月1日に値上がり前のタバコ駆け込み需要、いわゆる「タバコ特需」の反動とのことです。しかし、コンビニ自体の売り上げは、そもそもタバコ特需以前において、前年比減の状況が続いていたようです。今後喫煙者の減少によって、タバコ購入の「ついで需要」が減り、厳しい事業環境になっていきそうです。

 そう言えば、私の事務所近くのコンビニが最近になって閉店しました。私が結構使っていたので残念であります。また自宅近くのコンビニもやはり最近閉店しています。しかし一方で新しく開店しているコンビニもあります。

 とにかくコンビニの退開店が最近頻繁になっているように思えます。売り上げ低迷が店舗の統廃合や移転、つまりリストラを加速しているのでしょう。
 家主にとって、ひところコンビニは安定テナントでありましたが、この状況を見ると決してそうとは言えないようです。
 特に繁華性が高い立地でないところは、リストラの危険性が高いと言えましょう。
 そもそもコンビニの立地は人通りが多い繁華街ではない、住宅や学校などに近いところが多いので、競合店の登場や、学校等の施設移転で、一挙に売り上げ減少の自体に陥ることになります。
 また繁華街ではないので、家主としてはコンビニ退店後はテナント募集に苦労することになります。

 店舗投資において、コンビニに関しては十分慎重なリサーチを要します。

 

 


相続人不存在マンション

 先日、任意売却物件を仕入れました。任意売却物件というと、不良債権の物件かと思いますが、今回仕入れたのは、相続人不存在マンションです。

 当該マンションは、築年が古いもので、70才前の男性が所有し、住んでいたものです。しかし、約1年前に病気で亡くなりました。
 しかし、お亡くなりになってから誰も身寄りがないようで、マンションなどの財産をどうするか、頓挫する事態となりました。
 
 この男性には、特段借金も無く、マンションには抵当権も無いのですが、一つ問題が生じました。それはマンションの管理費・修繕積立金です。
 マンションが有る以上毎月発生しますが、これを支払うべき当の本人が亡くなってしまったことで、管理会社が困ってしまいました。

 仕方なく近くの司法書士に相談し、先ずは本当に相続人がいないか、戸籍調査を実施しましたところ、
実際に、男性には配偶者、子供は無く、両親(&祖父母)と一人おられたお姉さんも既に他界されていました。さらには、お姉さんにはお子さんがないため、この男性には第三順位の相続人もなく、本当に相続人不存在でありました。

 結局、戸籍調査で連絡がついた男性の従兄弟に、特別縁故者として裁判所に相続財産管理人選任の申立を行ってもらうこととしました。
 その後選任された相続財産管理人(弁護士)との間で、裁判所の許可を頂いた上売買契約を結ばせて頂き、私の会社が購入したのでした。管理会社も滞納管理費等を回収できて一段落というわけです。

 日本では非婚化(特に男性)が進んでいるようです。将来こんな形の物件処分が増えていくかもしれないなぁ、と今回の取引で感じたのでした。
 


もしドラを読んで

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら」が面白かったです。

 ミリオンセラーとなった通称「もしドラ」を読みました。当初かわいい女子高生のイラストが宣伝の前面に出ていることから、内容が浮薄ではないかなぁ、などと思い読むのを躊躇していました。
 しかし、売れている本がどんなもんか、と思い購入して読んでみました。するとその内容は、かなり練られているもので、単に思いつきで、簡単に纏めた本ではありませんでした。

 正直、ピーター・ドラッガーについては、さしたる知識が無かった私としては、経営学者たる彼の理論の「さわり」が分かった気がしました。
 また、物語としてもよくできています。主人公の「みなみ」はかなり真面目で、強い意志を持つ女性であり、宣伝イラストとのギャップを覚えます。(イラストはとりあえずとっつきやすくするための仕掛けのようです。)

 通読して一番印象に残ったことは、会社や組織は、何のために、誰のために、事業を行うのかを、しっかり認識しなければならないということです。
 今大きな組織である日本という国も、正にこの点についてはっきりしなくなっている状況です。また国内の企業の多くが迷っているようにも思います。会社は誰のものか、株主のものか、社員や取引先のための組織なのか、また存在意義は何なのか....

 そんな社会状況も、この本をベストセラーにしたのかもしれません。


「お金持ちになれる人」を読んで

 先日近くの図書館をぶらぶらしていたところ、邱永漢氏の5年くらい前の本、「お金持ちになれる人」
(ちくまプリマー新書)が目に付き、借りて読んでみました。

 90年バブルの頃、邱永漢氏は株式投資や不動産投資で、相場の神様的な扱いでした。
しかし、バブル崩壊とともに、その神様ぶりが色褪せていまった感がありました。
 借りてきた本は既にバブルが崩壊し、東京ミニバブルの少し前に出版されたものです。それを読むと、邱氏も少なからずバブルの崩壊で肝を冷やした場面があったことが書かれています。

 しかし、バブル絶頂期には、借入金の元利金返済を大幅に下回る不動産投資を控え、値上がり益のみを追及する投資も抑えたため、最悪の状態は回避できたと書かれています。
 さすがだなぁ、と言えるところです。(全部助かったかどうかは分かりませんが。。。)
 そしてバブルのときの論調とは違って不動産投資の恐ろしさもしっかり書かれていました。

 それはそれとして、この本の中では、まだまだ日本の不動産について「1にロケーション、2にロケーション、3にロケーション」などと述べながら、投資の妙味も買いてあります。

 しかし、このところの邱永漢氏の著作は「お金は中国に流れる」「東京が駄目なら上海がある」といった論調一色のようです。
 どうやら、お金持ちになるには「お金の流れを見ることだ」という彼の哲学からして、日本の不動産をいよいよ見限ったのかもしれません。

 何とか日本に「カムバック マネー」してもらいたいものです。
 


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