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ハンズマンに思う

 先日テレビ東京の「ガイヤの夜明け」で九州は宮崎にある巨大ホームセンター「ハンズマン」というホームセンターを取り上げていました。

 このハンズマンというホームセンターは、品揃えが強烈に多くて見たところ食料品、衣料品以外は何でも揃う感じでした。
 何より、大きな吹き抜けの天井高の高い店舗は、ちょっとしたレジャー施設とも云えますし、店内表示が楽しげな感じで作成されていて、商品陳列の内容がかなり分かり易いのです。
 そして何より驚いたのが、商品の部品やビスなどの小分け販売をしていることです。シャワーヘッドの一部のわずか100円ほどの部品や、通常何本も纏めて袋で販売するネジを1本単位で売っているのです。
 これはいくらインターネット通販全盛の世の中でも対応できないでしょう。しかも従業員も多く配置され、お客さんが必要な時には直ぐに駆けつけるというような細やかなサービスも兼ね備えています。
お陰で業績はグングンと伸びているようです。

 早朝から多くのお客さんが車で乗りつけてくる映像が写しだされ、社長さんは自信満々で「お客様が嬉しいと思うことは何でもやる」それが「売り上げを伸ばすのだ。」と語っておられました。
 番組を見ていてすっかり感心はしましたが、一方で「はて既存のお店はどうなっているのだろうか。
商店街の金物屋さんやら、雑貨屋さんは、商店街はきっと廃れてしまっているのでは。」と思ってしまいました。正にシャッター商店街の原因ではないでしょうか。

 実際宮崎県の人口が決して増えているわけもなく、生産年齢人口にいたってはガタ減りでしょうから、周辺の既存商店の衰退には拍車が掛かっていると思われます。
 また先日読んだ本「港区ではベンツがカローラの6倍売れている〜データで語る格差社会〜」では地方と大都市の気風の格差が説明されています。富山県に代表されるような、質素で華美や贅沢を嫌う保守性が地方にはまだまだ大いにあるようです。
 ネジ1本でも売ってくれるハンズマンのような店舗は地方で、さらにその魅力を増すでしょう。

 地方都市の商業物件投資はより慎重にしなければならないな、と思ったりもした次第です。


小悪魔の部屋

 先日、ある売りアパートを投資家さんと一緒に内見したときのことです。その物件はワンルームにロフトが付いた部屋が12戸ほどのアパートです。

 空室になっていて内装が終わった部屋を拝見したとき、ちょっと洒落た感じがしました。それはクロスが腰下のところだけ、深緑の縦じま(柱がイメージされる柄)になっていることが原因のようでした。
 売主さんは地元の不動産会社で沢山アパートなど管理されており、賃貸営業はお得意です。立ち会って頂いたのは社長さんでしたが、その社長さん曰く、「クロスはこのようにするとコストは若干掛かりますが、賃借人が付き易いのです。」ということでした。
 そんなものかなぁと思っていたところ、このアパートを購入しようとされていた、同行の投資家さんが、「そうですよね。私の知っている方で、アパートの部屋をそれぞれテーマ別に内装したら、空室気味だったところが、一気に満室になってようです。」

 テーマ別?と聞いて何だかよく分からなかったのですが、その一つの例として「小悪魔の部屋」というのがあるそうな。きっとピンク系のクロスで、照明も暗めで。。。。(想像には限界がありますね。)
 一回見てみたいと思いました。

 小悪魔の部屋を作られた方は内装を若い女性に企画してもらったそうです。まあ確かにおじさんなんかには企画は到底無理です。
 今度空室が長引いた折には思い切って、トリッキーなテーマ部屋にしてみようかと思った次第です。
例えば「鉄ちゃん部屋」とか「萌え系部屋」とか.....

 


沖縄の元気

 この週末息も付かせず読みきった新書がありました。タイトルは「デフレの正体」(藻谷浩介著、角川新書)です。

 この本、正に「コロンブスの卵」的な本でありました。世界の珍種国家よろしく各種経済対策を施してもデフレ脱却ができないのは何故か。リーマンショック前に輸出に長期の好況に恵まれながら、ちっとも実感が湧かなかったのは何故か。

 これらの原因は国家の成長力やら、金融政策やら、そんなことではなく、「国民の加齢による生産年齢人口の減少」にある。というのです。
 立証に用いられたデータは一般的に無料で手に入る公的なもので、決して特殊なものではありません。なのに、その説得力は抜群でありました。

 さて、本の中で、面白いなあと思った一つのデータに、ほとんど日本全国で生産年齢人口が減少している中、それが増加している県があります。それが沖縄県です。
 その理由の一つに、先の大戦における沖縄戦によって当時の現役世代の約3分の1の方が亡くなられたという悲しいことがありますので、喜べるようなことではありません。
 しかし、今、何か沖縄に活力を感じることがあるのは事実です。ゴルフの宮里選手の活躍などももちろんありますが、県内に活力があります。確かに失業率が高い状況のようですが、全体としては雇用者数は増加しており、物の多く売れているようです。
 基地問題という思い課題を背負っている県ですが、テレビ報道に写る若者の目に力を感じることがあります。
 なぜ沖縄にパワーを感じていたか、その理由の一つを示され、すっかり腑に落ちた週末でありました。


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