長期金利が低下しています。遂に10年もの国債の金利が03年以来1%を割り込みました。03年は6月にほぼ0.5%にまで低下しました。
03年当時不動産相場は新築のマンションを除いては底を這う状況でした。当時は銀行の不良債権処理物件も多く、利回り10%を超えるビルやマンションなども多く目に付きました。競売市場においては収益物件への入札が活発でしたが、今の状況よりは高利回りで競落できていました。
東京地裁の03年5月20日開札について私が執筆した週刊住宅新聞の「開札トピックス」には京成押上線「京成立石」駅至近の商店街の店舗物件が年16%利回りの水準で競落されていることが記されています。
また、この時期、不動産投資信託(リート)の価格が結構堅調に推移していて当時の代表銘柄である「日本ビルファンド」と「ジャパンリアルエステート」がともに1口70万円程度の値が付いていました。低迷していた投資口価格が上昇しだしたのでした。これは金利の低下とともに比較的利回りが高いJリートに資金が流れたからです。
その後先のJリートの代表銘柄を先頭に投資口価格が徐徐に高くなり、2006年には1口100万円を突破しました。そこから不動産ミニバブルが起こりましたので、今から思えばこの03年当時は不動産の仕込み好期でした。
現在の状況もやはり金利の低下に伴い、株式とは違い、Jリートの価格は比較的堅調に推移しています。今後更なる金利低下と、それに伴うJリート投資口価格の緩やかなる上昇が起こるとすれば、03~04年当時に状況は似てきます。これで不良債権物件などが多く出現し、利回り10%超の物件が買えていくようになれば、また不動産の仕込み好期がやってくるでしょう。

