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改正貸金業法

 この6月18日に改正貸金業法が施行されます。この改正の中身で注目されますのが、貸金の総量規制であります。

 これは住宅ローンなどではなく、個人が住宅ローンや自動車ローンなどを除く消費性の借入金は銀行等以外の貸金業者から年収の3分の1までしか借入ができないというものです。
 そこで、かつて私の知り合いが経営していた消費者金融会社(数年前廃業)の貸付先のことを思い出しました。その会社の上得意の貸付先は地元の地主のご子息でした。このご子息は特に定職にはつかず、多くの時間を競馬などのギャンブルに費やしていたようです。
 ギャンブルで使ってしまい、お金が無くなると、その会社に借りにきていたようです。貸す方としては収入が無い人にお金は本来貸せないのですが、何せ地主のご子息ですので、相続した土地を順次抵当に入れてはちょこちょこ借りていたのでした。

 結局借入金の利子が利子を呼び借入残高は膨張し、土地の担保価値に迫ってきました。ついにこの借リ手は土地を売って精算しなければならないことになったのです。しかもこの土地には、これまで払ってなかった固定資産税等の差押もべったりついています。
 結局この税金の未納がとても大きいことがあって、任意売却では処理できず、競売になっていきました。

 今般の改正貸金業法では、不動産担保ローンはこの総量規制の例外という扱いになっていますので必ずしも年収の3分の1未満の借入金でなければならないことはないようですが、返済能力ということはこれまでより厳しくみられるようです。

 かつて貸金業者の中には土地持ちの浪費家にお金を貸し付けて、しまいに土地を召し上げるということをやっているところがありましたが、今後はこういったことがしにくくなることが予想されます。


歴史の転換?重心東へ移動か

 東京都の人口重心は、2005年現在、和田堀公園近くの杉並区大宮二丁目にあるそうです。50年前と比べて約2km、西に移動しているようです。

 23区の人口重心は新宿区市谷あたりとのことですが、これまで人口重心は西に移動してきました。
ところがここへ来て様子が変わってきているように思われます。

 昨年の東京都の人口調査では、前年比で人口が増加した区が、増加率が多い順で①千代田区②中央区③江東区④荒川区⑤港区⑥墨田区⑦台東区⑧足立区となっています。
特にもともと人口の多い江東区は1年で9500人以上が増加しています。こうして見ると23区の東側に位置する、所謂城東地域が増加していることが分かります。
 一方で西側の中野区は減少しています。この傾向が続けば必然的に人口重心が東にシフトするものと考えられます。

 この原因の一つには地価が都心に近い割りに安い城東地域に人口流入が起こっていることがありましょう。しかし、もう一つとして、魅力ある商業施設が出来てきているということもあるでしょう。
六本木ヒルズ、ミッドタウンは港区で、まあ東側というか都心地域ですが、お台場や秋葉原などは明らかに東よりです。
 そして今後の鍵を握るのは既にその高さや形状で強いインパクトを放つ「東京スカイツリー」かと思います。すでに建設地周辺は大いに賑わっています。それに連れてか浅草の活気は大変なものになっています。いよいよ浅草復権の様相です。

 人口重心、東へ移動は歴史的転換ではないかと思います。不動産投資も東シフトを念頭において考えていきたいところです。


中国発不動産バブル崩壊の予兆

 5月5日の日経新聞に中国の不動産取引が主要都市で大幅に減少(8割減)との報道がありました。先月中旬から始まった新しい住宅ローン規制が原因とのことですが・・・

 中国、特に上海北京など沿岸部の都市を中心にマンションなど不動産価格が急上昇しているのは知られるところです。現在は内陸部にもその勢いが伝播しているようです。
 しかし、一方で急激な供給によって空室率は高水準にあるという現実も一方では聞かれていました。

 リーマンショックの後世界各国では超大幅な金融緩和を、お金の量を大きな財政赤字という代償を払いながらも、その強い危機感から行いました。
 その結果、最近では過剰在庫などの調整が進み世界経済に回復の足取りが見えてきています。しかし、各国のとりわけ先進国の金融緩和は、自国の生産や消費を活性化しただけではありませんでした。実はそれによって生じたお金の多くが中国などの新興国の株式や不動産に流れ込んだのです。

 世界はIT革命以降急速にグローバル化が進み一国の経済政策は従来の方程式とおりに効果が予測できなくなりました。例えば日本で金融緩和を行っても国内の企業の設備投資などにはお金は向かず、さらに成長性の魅力が感じられない自国の国内の不動産にも流れず、中国などの不動産や中国企業の株式(ストック)に流れていきました。つまり、日本などの財政赤字分が中国などの新興国のストックインフレを引き起こしたということです。
 (何だか無駄なことをやったような気もしますが、これによって中国などが購買力を高め、輸入を増加させて、その結果日本の輸出の支えになっている側面もあるので一概には自国に効果の無い経済刺激策だったとは言えないかもしれません。)
 
 ただやっぱり中国の資産価格はバブルです。年収の何十倍ものマンション価格、高い空室率下での値上がりビル、いかにも過熱しすぎでしょう。
 そこで日本のバブル崩壊のときのことを思い起こしました。その当時崩壊近くの時期には価格が頭打ちなってきたというより、とにかく取引量が極端減少したことが、記憶に残っています。
 ということで、今般の中国での不動産取引量の大幅減は政策をきっかけとして起こっているバブル崩壊
の予兆に私は見えます。
 中国の不動産バブルが崩壊すれば巨額のマネーが消失し、再び金融危機が訪れることにもなりましょう。今度は各国財政に余裕はありませんので、本当に恐慌に陥ることもあるかもしれません。
 何とかソフトランディングして欲しいのですが・・・・
 「恐慌と いう天敵が ひとにあり」 


 

 


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