プロフィール

1980年
 ・ 慶応義塾大学経済学部卒業
1980年
 ・ 三井不動産販売株式会社勤務 
1985年
 ・ 株式会社リクルートコスモス勤務

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競売不動産の上手な入手法
改訂第9版


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 エクイティ消滅

 今年に入って不動産市況が悪化の後、運用期限を迎える不動産プライベートファンドが数多くあります。そのファンドのうち相当数のエクイティ投資家は大きな損害が出るでしょう。

不動産プライベートファンドの市場規模は運用資産ベースで約7兆円です。このうち約70%がローンでの調達で、残り30%がエクイティ部分だと思われます。

 つまりリスクをとって不動産プライベートファンドに突っ込んでるお金は2兆円強ということです。
ファンドは3~5年の運用期間を経過すると、物件を売却してローンの返済と、エクイティ投資家への償還をする場合と、リファイナンス(ローンの期限を延長)して運用を続ける場合があります。
 さて今運用期間が終了を迎えてきているファンドの多くでは、リファイナンスの途が閉ざされています。その理由はファンドが保有している物件の評価が下がってしまっているのと、金融機関が不動産融資をしなくなっているからです。

 ということは運用期間を終えるファンドは物件を売らなければなりません。そんなことで巷にはファンド保有売却物件がどんどん供給されてきています。実は昨年まではファンド売り物件が出ても他のファンドが買ってくれたりしましたので、それなりに捌けていました。しかし今はファンドの新規設定も減ってきていますし、外資などのファンドもかなりサイズが大きいもの(50億円以上など)でないと投資をしませんので、一番ファンドが多く保有している数億円サイズの一棟ものは実物不動産の投資家に売らねばならないのです。

 ただ売ろうと思っても肝心の買主がなかなかいません。また、買いたい人がいても、購入資金を銀行が融資しなくなっているか、もしくはかなり厳しい物件評価などをするので、結局買えないという実情です。
 いずれにしろ売却価格がファンド購入時点から下がる場合が生じます。特に3年前くらいの既に価格が高くなっていたときの仕入れ物件は現在では大きく下がることになります。
 結局エクイティ部分が「ゼロ」になるケースが多発することになります。

 俺はプライベートファンドなんかに投資していないからヘイチャラだと、思っていると駄目です。投資がパーになるファンドのエクイティには企業年金などの運用資金もあります。そのほか投資信託やらなにやら個人に関係するお金が入っています。エクイティ最大2兆円の消滅で皆さんにとばっちりが来ないとは限りません。クワバラ クワバラ




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