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月刊 不動産流通 原稿アップ

 ここのところ例年なのですが今年も月刊不動産流通が特集する「どうなる?2008年の不動産市場」のうち「2008年の競売市場」というパートの執筆担当させて頂き、先ほど原稿を送らせて頂きました。

 内容としては昨年の競売市場のデータ(弊社集計)の分析を中心に昨年の競売不動産の特徴を解説し、本年の展望を述べるものです。詳細は「月刊不動産流通」2008年4月号(3月5日発行)をご覧頂ければと思いますが、ここでちょっとそれに係わるお話をさせて頂きます。

 本年は東京地裁本庁では競売物件が大幅に減少する見通しです。平成10年には約1万件の売却対象物件があった東京地裁本庁でしたが、本年はその5分の1強の1300物件程度になるかもしれません。物件選択の余地は減少し、競売参加者の競落は更に厳しい状況になることが予想されます。
 しかし一方で不動産市況の方はどうも転換の年を迎えそうです。強気一辺倒だった競落水準ではせっかく競落しても再販が思うようにいかず、商売にならないでしょう。さぁどんな競落水準になるのか今年の競落データには目を離せません。

 またもう一つ注目はワンルームマンションの競落水準です。かつてから入札者の主は不動産会社である中でワンルームはグロスが低いこともあり、収益物件として個人入札が比較的多かった物件です。
 このところ、株は駄目 外貨預金駄目 預金は相変わらず駄目の個人資産運用難の時代にあって賃料を生むワンルームマンション、特にグロス価格が低く、利回りの高い中古ものは団塊の世代を中心に人気を呼ぶように思います。先の原稿には昨年のワンルーム競落分析データも掲載させて頂きましたが
今年はその水準を凌駕するかどうか、私はこの点も今年の注目ポイントです。

  


今年3月決算期前に起こること(嵐の前の・・・)

 今年は年明けからすごく寒い日が続きます。ただ寒いのは天気の方だけではないようです。株のほうは急速な下げに見舞われ青い顔の方も多いのではないでしょうか。

 さらに寒いのは株の世界だけではなさそうです。知人のマンション販売会社の社長に聞いたところ今年に入り、新築マンションのモデルルームへの来場者数は低調のようです。また、やはり知人の仲介会社には「急ぎ換金!応値引き」の物件が多く舞い込んできているとのこと。

 暗雲垂れ込める今日このごろですが、多くの不動産会社の決算期である3月に向かいいよいよ大きな動きが出てきそうです。昨年年末くらいに横浜の方のマンションデベロッパーが倒産しましたが、マンション分譲会社の中には財務状況が急速に悪化しているところが多いのは知れるところになっています。
 多くのマンション分譲会社は借り入れ依存で自己資本比率が低いのが特徴です。このことは会社の成長のスピードが速くなる要因ではあるのですが、一方で市況の悪化などのピンチには脆弱な体質だと言えます。

 3月決算に向け採算を度外視しても金融機関への返済などのため在庫換金を急ぐ不動産会社も多くなりそうです。上場している不動産会社であってもこの株価の下落では資金調達は容易ではありません。
 さらに、ねじれ国会であることもが影響して政治家は政局に終始し、経済対策は無策の様相で、とても政府などに期待はできません。ただただ流れるのみ・・・
 今は「嵐の前の静けさ」なのか。いや嵐はもう来ているのか。


08年狭小中古ワンルームに注目!

 08年新年早々日経株価は大暴落。肝をつぶしている方も多いことだと思います。団塊のリタイア世代も退職金の運用など、どうしたものか悩ましいところでしょう。

 やはりこういった状況では堅実なる収益を生む不動産投資は魅力的であります。株式などキャピタルゲイン狙いの投資ではなかなか枕を高くして寝られません。外国株式や債券などは好調のようですが、これも為替次第ですし、金などの投資もあくまでキャピタルゲイン狙いですから気は抜けません。

 やはり賃料狙いの不動産は特に農耕民族である日本人にはぴったりの投資だと確信します。バブル経済期のように過剰な借り入れによるキャピタルゲイン狙いでなければではありますが。

 さて08年私が注目している不動産はありきたりのようですが足回りの良い家賃5万円程度までのワンルームです。建物は決して立派でなくても良いのですが、都心に出やすいのが必条件です。

 その理由はここのところ話題になっているのが「格差問題」に関連します。ワーキングプアと呼ばれる年収200万円以下の労働者が1000万人を超えたとのことです。そういう中で昨今原油の高騰もあってこのところ物価も上昇傾向になっており低所得の方々は住居費の捻出がより一層苦しくなっています。
 
 一方でこのところ供給されているワンルームマンションは建築規制もあって面積も広くなってきているとともに設備のグレードも上がり、賃料総額は上昇傾向にあります。月額5万円で住めるマンションは足回りの良いところでは見つけにくい状況です。

 しかし皮肉にも低所得者は仕事場などへの交通費も節約したいので交通便の良いところに住みたいのです。よって足回りの良い低家賃のワンルームには人気が高まることは必定でしょう。
 かつて専有面積5坪未満の狭小ワンルームマンションが都内で多く分譲された時期がありました。これらが正に低家賃物件の中心になっています。そういった物件はおそらく空室率はかなり低い状況になっているはずです。

 またこういった狭小&築古物件は中古売買市場にはかなり低額で出ています。銀行ローンが付きにくいこともその要因です。高級車1台分、つまり数百万円で買えるのです。そして利回りは年10%を都内物件でも得られる場合も多いのです。
 安定キャッシュフローが得られ、手ごろな資金で買える狭小中古ワンルームマンションは団塊世代のリタイア資金にはもってこいの投資対象とも言えるのです。
 
 今年はミニミニマンションに注目であります。


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