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偽装と建前

 赤福、比内鶏、船場吉兆・・・ 食品の賞味期限や食材の偽装問題が世間を賑わしています。その広がりは果てしない様相を呈してきています。

 広く考えれば「亀田家」のボクシングも対戦相手の戦績などを現実より良くみせるなどの偽装ですし、自衛隊の給油量の誤りも偽装問題と言えるでしょう。いまや我が国のキーワードは「偽装」であります。

 不動産業界関連では姉歯問題に端を発した「耐震偽装問題」が良く知られるところですが、今般は大手の積水ハウスの物件で構造偽装が発覚するなど、この問題もいまだ収束していない状況です。
 
 ところで私は偽装問題を良く考えると、その多くは昔から本当はやっていたけれど、ここ最近になって問題になってきていることのように思います。
 要は世の中が遵法性に敏感になってたことの表れなのだと思います。つまり下賎な言い方をすれば、これまで「建前」であったことがマジになってきたということでしょう。

 かつては不動産の世界でも建築確認を取得して建てても、建築工事が終了した際の完了検査を受けずに済ませることは一般的に行われていました。それは完了検査にお金が掛かるということもありましたが、建築確認上の設計や用途を変更して最終的に建設してしまうことがあったこともその要因でした。
 お役所の方もその辺のことは分かっていても事実上黙認していた部分もあります。

 しかしここへきて、完了検査をちゃんと受けた物件かどうか、つまり工事完了検査済証を取得しているかがその物件に対するファイナンス問題にもかかわり物件価値に大きく影響するようになりました。
 
 こういった遵法性の重視の風潮は決して悪いことではありません。が、食品などと違って建物などは
過去のストックがたくさんあります。完了検査を受けていないものは、全て不良品ということということになれば中古市場は混乱するでしょう。

 中古住宅などで完了検査を受けていないものでもしかるべき評価を受けられるような制度ができれば
良いのにと思う次第です。
 いずれにしろ「建前」絶対主義はちょっと窮屈ですよね。

 


若いサラリーマンチラシ手配り

 昨日高田馬場に用があったので駅を出てビックボックスの前を歩いていると、若いサラリーマン風の人が一所懸命チラシを配布していました。

 何のチラシか、ふと見るとマンションの販売チラシであります。このビックボックス前は月に最低一度同じような時間に通るのですが、マンションのチラシ配布を見たのは初めてです。
 たぶん高田馬場駅付近の物件ではなく西武新宿線沿線の物件でしょう。

 ここ数年マンションのチラシの手配りは少ない感じがしていました。やっているとしてもにバイト君が配っていました。しかし昨日配っていたのは販売会社の社員、それも新入社員にちかいヤングサラリーマンです。
 これを見て私はマンション市況がいよいよ悪化してきたなぁと改めて実感しました。

 マンションが売れているときは社員はモデルルームや販売事務所に訪れるお客さんへの対応や、申込者への手続きや契約事務などに追われます。なかなか外にも出られず、食事の時間も取れない有様になります。ですからチラシ配りなどに時間を割けませんし、そもそもそんな必要がありまん。

 しかし、販売が不調になるとお客さんへの対応や、申し込み手続きなどはめっきり少なくなります。
すると社員ははっきり言ってヒマになるのです。
 すると販売責任者はヒマそうにしている若い社員に「ヒマだったらチラシでも撒いて来い!」「ポスティング<民家のポストに投函すること>に行って来い!」と指示することになります。

 バイト代を節減した販促というわけです。しかし先の高田馬場のヤングサラリーマン氏は見るからにチラシ配りが不慣れな様子なので、なかなか受け取ってもらえません。

 実はチラシは配り方でもらってもらえる確率が全然違います。たぶんかのヤングサラリーマン氏は初めての体験であるとともに、チラシ配り術を先輩から伝授されていないものと思われます。
 考えてみれば今のマンション販売会社の中堅社員はマンション販売好調しか知りません。たぶん自分でやった経験は無いのではないでしょうか。自分でやったことがなければ後輩に手法伝授はできません。結果ぎこちないチラシ配りが行われることになります。

 私はサラリーマン時代マンション不況時も経験してまして、チラシ配りの経験があります。もちろん上司に術を習ってやりました。ですから先のヤングサラリーマン氏よりはもらってもらえてたと思います。
 ですが、実際のところ販促効果については「???」でした。
 「社員がチラシを配りだすとマンション販売黄信号」ということでしょうか。


百貨店のこれから

 昨日所用あって日本橋の三越本店に行きました。するとあの1階の吹き抜けスペースに据えられている大きな天女象の前でファッションショーをやっているのでした。

 出演されるモデルさんは皆美しく、正に上空の天女と美の競演といった風情でした。
ところで発表されていた洋服は私の見たときは「yuma koshino」のブランドで、奇抜なファッションではなく普段着られそうなものが中心でした。

 ショーが終わりデザイナーのkoshinoさんが登場し、謝辞と作品のデザインコンセプトを述べられました。そしてそれに続いて、このファッションショーの作品は新館4階の私のコーナーで販売していますのでお立ち寄りくださいとお話になりました。

 華やかなファッションショーと販売を結びつけた企画だったわけです。日程表を見ると他にも有名デザイナーのショーがいくつも数日間に亘って行われています。たぶん同じような手法で行われるのでしょう。

 「夢を見せ、そして夢を売る」 これは百貨店の原点かもしれません。かつて百貨店は贅沢で夢のある異空間であって家族レジャーの中心でありました。三越を始め百貨店は輝いていました。しかし時代は流れ、たくさんのアミューズメント施設ができていく中でその輝きを徐々に失っていったいきました。

 三越さんも伊勢丹と合併することになり、百貨店業界は大揺れです。しかしこれを機に再び百貨店でしか味わえない異空間体験を創造され、復活を遂げられればと願うところです。


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