赤福、比内鶏、船場吉兆・・・ 食品の賞味期限や食材の偽装問題が世間を賑わしています。その広がりは果てしない様相を呈してきています。
広く考えれば「亀田家」のボクシングも対戦相手の戦績などを現実より良くみせるなどの偽装ですし、自衛隊の給油量の誤りも偽装問題と言えるでしょう。いまや我が国のキーワードは「偽装」であります。
不動産業界関連では姉歯問題に端を発した「耐震偽装問題」が良く知られるところですが、今般は大手の積水ハウスの物件で構造偽装が発覚するなど、この問題もいまだ収束していない状況です。
ところで私は偽装問題を良く考えると、その多くは昔から本当はやっていたけれど、ここ最近になって問題になってきていることのように思います。
要は世の中が遵法性に敏感になってたことの表れなのだと思います。つまり下賎な言い方をすれば、これまで「建前」であったことがマジになってきたということでしょう。
かつては不動産の世界でも建築確認を取得して建てても、建築工事が終了した際の完了検査を受けずに済ませることは一般的に行われていました。それは完了検査にお金が掛かるということもありましたが、建築確認上の設計や用途を変更して最終的に建設してしまうことがあったこともその要因でした。
お役所の方もその辺のことは分かっていても事実上黙認していた部分もあります。
しかしここへきて、完了検査をちゃんと受けた物件かどうか、つまり工事完了検査済証を取得しているかがその物件に対するファイナンス問題にもかかわり物件価値に大きく影響するようになりました。
こういった遵法性の重視の風潮は決して悪いことではありません。が、食品などと違って建物などは
過去のストックがたくさんあります。完了検査を受けていないものは、全て不良品ということということになれば中古市場は混乱するでしょう。
中古住宅などで完了検査を受けていないものでもしかるべき評価を受けられるような制度ができれば
良いのにと思う次第です。
いずれにしろ「建前」絶対主義はちょっと窮屈ですよね。

