本日埼玉県の不動産会社さんから5物件超、売値合計25億円超の自社売主のマンション用地、建売用地の物件概要がFAXされてきました。これらの物件は千葉県郊外の物件などが中心です。
これまでマンション用地の情報は郊外物件であれ、このようなFAX送付のような形ではあまりありませんでした。バブル崩壊後しばらくは開発用地などの一覧や物件概要が纏めて送付されてきたことはありましたが、ここ最近は開発用地についてそんな物件資料の送られ方はあまり記憶がありません。
収益物件の一覧表は昨年からチラホラ見られましたが、どうもまた市況に一段の変化が出てきた可能性があります。
新築マンションの分譲価格の切り上げはこのところよく話題になっていまして、現にかなり高い価格での売り出し事例も多くなっているようには思います。それもそのはず数年前から都内のマンション用地の値上がりは顕著で、まさにデベロッパー間での争奪戦でしたから、これが分譲価格に転嫁されてきているからでもあります。
しかしこの価格切り上げに追いついてくる消費者は一部の富裕層であり、従って価格上昇が受け入れられる物件は人気エリアの物件に限られているのが実態です。
これまでの不動産業界の常識に「の」の字現象という経験則がありました。これはつまり都心部などの不動産が値上がりすると、「の」の字を書くようにその周辺に値上がりが波及するというものです。
数年前からのマンション用地上昇は多くの不動産会社に、この「の」の字現象経験則から郊外開発用地の先行取得を促しました。
しかし、どうも今回は、この経験則が通用しないような気がします。一般勤労者の賃金上昇などがありませんし、また住宅もこれまでの大量供給で数としてはほぼ充足しているのです。
郊外の開発用地は今後だぶつき気味となり、思った金額では容易に換金できないのではないでしょうか。先に紹介した会社さんの物件の中には値付けが路線価の3倍程度のものもありましたが、これは都内人気エリアでは不思議ではありませんが、郊外のマンション用地ではどうなんでしょうか・・・
今回は値上がりがあんまり広がらない、好立地にしか波及しないということから、「の」は「の」でもカタカナの「ノ」の字現象なんじゃないかと思った次第です。