週刊新潮に野口悠紀雄教授の連載「戦時体制いまだ終わらず」というのがあります。私は毎週興味深く読んでいますが、3月1日号、連載第27回の内容は特に興味を引くものでした。
1987年その当時地価高騰が顕著になっていましたが、このとき日本で初めてその現象を「バブル」と名づけたのが野口教授です。曰く「賃貸料から算出した収益還元地価に比べて、実際の地価が高すぎる」という今考えれば至極当然の疑問を世間に表明したのでした。
しかし、世間は野口教授の説を集中批判することになりました。まぁ言ってみれば「とってもいい思いしているときに水をさすな」といった感じです。
当時私はバブルの最先端企業(?)デベロッパーであるリクルートコスモス(現コスモスイニシア)に勤務しておりましたもので、やはりアンチ野口教授説でした。ところが・・・
実際は完全に野口教授の勝ちの結果です。野口教授にしてみれば「ほら見ろ」といったところですが、野口教授は出来た方なので、しきりにバブルを煽った学者さんなどの批判はそこそこに、「超整理法」など、いわばとっても身近な課題を追って来られました。それはそれで、私も読ませて頂き重宝させていただきました。しかし昨年「日本経済は本当に復活したのか」を出版されるなど、また経済論評に戻ってこられてたのは嬉しいところです。やはり野口教授にはこの路線を私は望みます。
冷静な視点で経済を観察される野口教授のこれからの見解を私は貴重な道しるべにしようと思っておるところです。

