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2006年開札終了

 12月20日、本年最後の東京地裁本庁の開札が終わりました。今年東京地裁では32回の開札が行われました。これは昨年(平成17年)より2回少ない回数でした。

 競売不動産は金融機関の貸付が焦げ付いたことによって登場するのがほとんどの場合です。
 従ってバブル崩壊から一時はうなぎ上りにその数を増やし平成10年には年1万物件近くが開札対象になりました。
 しかしその後不良債権処理が進むにつれて開札対象は毎年減少し、昨年(平成17年)はピーク時の4分の1の2100物件強にまでになりました。ところが平成18年は前述のとおり開札の回数は2回ほど減ったものの物件数の方は200物件ほど前年より増加しました。
 8年振りに物件数が増加したのですが、これは一つに競売がとっても良く売れるシステムなので、金融機関が積極的に使用した結果ということもあります。
 何せ今年も開札対象の物件はほぼ完売状態で、どこの不動産販売会社より売れているのですから最優秀不動産販売会社は「東京地裁」で間違いない!最優秀でも表彰無しですけど。


サラ金規制で看板の相場下落?

 先日日経新聞に消費者金融業者について看板の設置規制を政府が行うとの記事がありました。確かに街中には○○クレジットや○○ローンなどの宣伝看板が良く目に付きます。

 2ヶ月くらい前でしたか、弊社にある珍しい物件が持ち込まれました。それは某ターミナル駅のホームから見える物件なのですがほとんど外壁が看板なのです。ビル自体は超超ペンシルビルなのですが、面白いことに隣のビルに掛けられている看板の使用料までこのビルのオーナーはもらえるとのこと。

 何故かと言えばその隣地に建つビルの建設にあたって当該ビルの敷地所有者の同意が、接道条件か
何かで必要であったようで、それを同意する代りに看板使用料の収受権をもらったようです。
 結果として当該ビルはビルの床面積の賃貸料より看板使用料の方が多いくらいのまさに「看板ビル」なのでありました。

 弊社では取扱はできませんでしたが、果たしてこの看板ビルは売れたのでしょうか。確か看板の多くは消費者金融(サラ金)だったように思います。故に消費者金融業者の看板規制が実施されれば、おそらくこのビルのキャッシュフローを直撃するでしょう。

 看板使用料相場を牽引してきた筆頭格は間違いなく消費者金融でありました。今後看板の相場にかなり影響を与えそうな今回の規制です。


足立区シェア上昇

 私が週刊住宅新聞で担当している「東京地裁競売物件 開札トピックス」の原稿にも書いたのですがこのところ東京地裁本庁の競売物件における足立区所在物件の割合がグンと上昇しています。

 これは不良債権処理が都銀の債権についてはほぼ終了したのに対し地銀や信用金庫、信用組合などについては、まだまだ続いていることに関連しています。
 そうです。地域金融機関の融資先の大所は下町の商店などの零細事業者であるのです。
下町である足立区はもともと競売物件の出現率が何故か高く、東京地裁本庁全体の10%程度のシェアは従来からありました。しかしこの半年くらいで、特にマンション以外の競売物件を見てみると16%以上のシェアになっています。

 そしてそれらの物件の中に店舗兼住宅や事務所兼住宅がよく目に付きます。申立債権者の多くは信金・信組であります。
 確かに信金や信組などは債務者との人間関係が深く、人情もあってなかなかドライに不良債権処理ができないもので、ズルズルしてきたものが多かったと思います。でもそれもそろそろタイムアップ、金融庁にお尻を叩かれ処理を進めているようです。
 人情にも自ずと限界があるわけでしょうか。


テレビの影響 アドモ!

 本日私、某民放局のテレビ取材を受けました。まだ番組制作中なので放映日など決定されましたら内容含めまたご報告します。もっとも私のフィルムが採用されるかは分かりませんが(笑)
 ところで今話題の詐欺事件(?)の主役、近未来通信ですが、ちょっと前まで「アドモ!」なんちゃって大物女優(大地真央さん)がガンガンテレビ宣伝してましたね。

 それがとんでもない詐欺事業だったなんて。俄かに信じがたいところです。これまでも巨額の資金を集めた詐欺商法は結構ありましたが、こんなにテレビ宣伝したケースは無いんじゃないでしょうか。400億円集めたそうですが、あのCMもかなり貢献(?)したように思います。元巨人の宮本投手もイメージキャラクターのようでしたが、とんでもない暴投だったということでしょうか。

 じつはこの近未来通信のサーバー投資の話、私のところにも何年か前に知人が持ってきました。悪気が全くないその知人はすっかりハマッテいて代理店さんになっちゃてました。
 曰くこんなに「安全、確実、将来性大、高利回り」で死角のない投資はありえないと目を輝かせ私を勧誘するのです。もちろん私はあまりに旨過ぎるので遠慮させてもらいましたが、プレゼン資料はよくできていたように思います。きっと作成した人も信じて疑ってなかったんじゃないでしょうか。
 でもやっぱり死角のない投資なんてないですよね。被害者の会のメンバーにならなくって良かったと胸をなでおろす今日この頃であります。

 しかしそれにしてもテレビの影響はつくづく大きいものだと思いました。本件、テレビ局の責任も問われるでしょう。
 そうそうそんなこともあって、私も本日の取材は一所懸命、粉飾なく誠実に対応いたしました。(笑)

 


滞納管理費回収の技

 競売でマンションを取得するとき、かなりの確率で前所有者の滞納管理費を負担しなければならないことになります。前の所有者の不始末を競落した者が負担しなければならないのはどうも腑に落ちません。

 しかし、建物の区分所有に関する法律(区分所有法)によって滞納したまま第三者に売却してしまった場合、管理組合はその第三取得者に滞納管理費を請求できることになっています。
 
 そんなわけで弊社でも競売でマンションを取得するときは予め滞納管理費を購入予算として計上していますし、競落後はちゃんと支払っています。

 しかし、この支払いは対管理組合においてはしなければならない義務なのですが、支払った金員について、管理組合に支払った後、旧所有者に対し請求(求償)できるものとして、高等裁判所の判例もあるのです。

 そこで、弊社では法務に明るいベテラン社員を斬りこみ隊長として、目下旧所有者からの滞納管理費回収の技(少額訴訟など)を磨き、これを実践しているところであります。

 泣き寝入りしないぞう!の意気込みであります。


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