昨日今から9年前平成9年4月13日に放送されたNHKスペシャル「史上最大の不良債権回収」のビデオを見ました。このビデオは私が当時この番組作成にあたってNHKに協力したので先方から頂いたものです。
どうして見る気になったかというと、ここ最近都心部の地価が上昇している様子や、外資ファンドの旺盛な不動産購入意欲を見て、もう一回過去を振り返ってみようと思ったからです。
ビデオの内容を見るとなかなか踏み込んだ取材内容で、改めて感心させられました。この当時の凄惨な状況では4兆円もの不良債権が回収されるとはとても思えません。
番組に出てきた旧住専からの借り入れ第10位の不動産会社の社長は神田の好立地のビルを整理回収機構に半ば強制的に売却されることに憤りをぶちまけていました。曰く「売却を任せてくれれば良い条件で売れるのに時間を区切られては、すぐにそんなにすぐに良い買い手はいない!」
これに対し当時の整理回収機構の社長である中坊さんは、「これから先今より良い条件で売れるとは思えません。」として、もし早期任売に応じなければ競売にすると通告しました。結局この社長さんは任売に応じたのです。
9年の時が経ち不良債権はほとんど回収完了し、整理回収機構はその使命を終えました。そして整理回収機構がむりやり社長さんに売却させたビルは今ではかなり価格が戻り、当時の2倍程度に回復していると思われます。結局旧所有者の社長さんは借金だけが残り、逆にこのビルを当時「買ってやった」購入者はたっぷり儲かったというわけです。
不動産投資のサバイバルぶりが良く見えます。たまに過去を振り返ることも大事だと思った次第です。何せ人間は忘れっぽいものですから。







