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不動産売却の難しさ

私の顧客は圧倒的に収益不動産の購入希望者が多いのですが、売却の相談もあります。どちらの方が難しいかと言いますと、それは事情によりますが売却です。

 損切りで売る場合も、

価額の査定にずれが生じるからです。値段を下げたくとも、金融機関が資金回収できない場合、抵当権の設定をはずさないケースもあるので下げられないという事情もあります。

 冷静に判断するには、物件価値を客観的に判断する必要があります。売主からしますと、通常売却は不動産価額の上昇局面で売るのがよいのです。但し、収益不動産に関する限り、事情は異なり、需給バランスが重要なのです。 

 今、市場には買い側のニーズに合う物件が少なくなってきています。そのため、特にグロス金額の低い物件は利回りが目線が低くなってきているのです。

 物件概要書を見て、この金額では売れないだろうと思っていた物件が、売り出し価額で売れたという物件がここ2ヶ月間で3件ありました。様子が変ってきているように思えます。年末に掛けては、売主優位になっていくかもしれません。


築浅の良質物件が不足

最近、築浅物件が少なくなってきています。この傾向は益々強くなりそうです。そうしますと、利回りは下がっていくことになると思われます。

元来、築浅の物件の利回りが高いのが正常ではないのです。何らかの事情があるため、利回りが高くなっていただけですから、その事情がなければ、当然利回りは下がることになります。

 売れ筋の築10年まで2億円以下の物件は、

どこの業者さんも不足していると答えます。築年数の古い物件は山ほどありますが、見向きもされない物件が多いのです。

 そんな中から、お勧め物件を探すのは簡単ではありません。いい物はすぐに売れてしまいますから、いかに早く情報を入手するかにかかっています。

 先日も、数名の顧客にだけ物件情報を流し、その中のお一人が買い意向を示されたので、融資の承諾が取れるまで待たせていただき、最終その方が購入されました。

 いい物はオープン情報になるまでに決まってしまうのです。買い安い、長期安定運営ができそう、出口の見えているという物件は、そう多くはありません。

 当面、売手・買手の意向のミスマッチが続きそうに思えます。 


不良債権の処理の仕方も時代で変わる

バブル崩壊後の銀行の不良債権処理と、リーマンショック後の不良債権処理の手法に変化が見られます。前者の場合、公的資金の注入をしてでも、できるだけ早く損失処理をするため、サービサーに不良債権を売却した経緯がありますが、後者の場合、それをせず、できるだけ損失を顕在化させない方向に動いている様子が伺えます。

 銀行体力の問題なのか、あるいは二度と公的資金の注入は受けたくないという姿勢の表れなのかもしれません。

 今は債務不履行で不動産を売却したくても、その価額が債権額に満たない場合は、抵当権の抹消に応じないケースが増えてきています。

 当然不動産価額が高いと売買は成立しませんから、不動産は流通しません。時代背景が異なると、同じ不況でも不動産の動き方が違うということです。


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