プロフィール

和合実(ペンネーム)1959年大阪生まれ。神戸大学大学院法学研究科修了。
8年ほど国税調査官等として所得税・法人税の調査に従事後、建設会社へ転職し土地活用の提案型営業を行う。
2004年からは、関西で不動産勉強会「トレジャー(宝物)発見勉強会」を立ち上げ、講師を務める。2006年3月に「収益不動産所有の極意」(清文社)を出版。収益不動産のアドバイザーとして活躍中。


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 年季の入った大家さんの見方

不動産は買って終わりではありません。

某不動産会社のケースです。ここは知る人ぞ知るという名門企業です。
ここが昨年から資産の組換えをしています。
ここにとっては小ぶりの物件、といっても1億円から5億円ぐらいの物件ですが、これらを処分して大型物件に買換えをしているのです。
売られている物件には、私の好きな店舗物件もあります。

何故売却するのかわかりますか?

ここは家賃収入だけで社員を養っている企業ですから、効率を考えているのです。
大型の優良物件ですと手間がかかりにくいのです。
テナントは大手企業ばかりです。
言い方を換えれば、小物は相手にしない企業です。
ビル物件が中心で、商業テナントビルもありますが、それでも名前の通ったテナントしか入れないというスタンスです。

ですから、入居者とのトラブルは少ないと思われます。ここは昔からの大家さんといった感じです。
社員数も少ないですし、品の良さがあります。過去からの優良資産の保有で含み益はかなりそうです。
ですから、最近取得している物件の利回りは、それほど高いものでもなさそうです。

資産価値の高い物件を中心に保有しているのです。これがある意味、不動産保有の真髄だと思います。
これは過去の蓄積があるからなせる業です。不動産価額が上がろうが下がろうがあまり関係ないのです。
家賃を安定的に取れる物件が良いということです。

このレベルに、個人ではなかなか到達できないかもしれませんが、個人資産家でも組換えをしている人を知っています。この方は親の代からの大家さんで、不動産投資という観点でなく、資産価値の維持のために買換えをされています。
見る目は私より厳しいところがあります。でも利回りは低くとも、長期保有前提で考えておられるため、ポイントは立地と建物の価値です。

人によって選択する物件が異なります。それは不動産保有状況が違うからです。一から始めるのと、既にある資産を組換えて、将来的にも安定する収益を買うというのでは、見方も自ずと異なります。規模は違っても年季の入った大家さんの考えることは似ています。

みなさんは自分の目指す不動産がどんなものか、もう見えてきましたでしょうか?

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