金利について勉強するために、日銀のワーキングペーパーやレポートなどを読みふけっていると…
どーしても納得いかないことがありました。
いずれの論文も、「テーラールールをインフレ率と景気の両方に配慮したルールである」という理解をベースにしていることです。
政策金利 =
均衡実質金利+インフレ率+1.5×(インフレ率-目標インフレ率)+0.5×需給ギャップ
で表される右辺3項目と4項目を指しているのだと思いますけど、身の回りのことを考えればちょっと変だと思いませんか。
だって、一組のアクセルとブレーキ(金利の上げ下げ)で2台の車(インフレ率と経済成長)を安定させることなんてできないからです。2台が独立した車ならば、やがて片方が暴走、片方が停止してしまうはずです。
もし、テーラールールが安定したインフレ率(物価上昇)と経済成長を実現するならば、インフレ率と経済成長は連動していて、3項目と4項目の和が制御すべきある真値を示している…と考えるべきだと思うのです。
ハーバード景気指数が示すように、経済は株価→経済成長(指数では鉱工業指数生産値)→金利(物価とともに上昇)という順番で波及効果とタイムラグを伴いながらダイナミックに連動しているし、過熱した経済成長がやがて物価上昇に波及することは良く知られた事実です。
ということは、3項と4項の和が数ヶ月先の物価上昇を示していると考えられるのではないでしょうか?
そう考えれば、世界中で主流になりつつあるインフレ目標などの金融政策ルールとテーラールールがすっきりと明確な位置関係になります。両者とも物価(の予想値)をターゲットに金利を上げ下げしているのです。
そんなことを思ったので、ワーキングペーパーを執筆した日銀の博士にメールを送ってみました。
後日、本人からメールを頂きました!
そこには意見に対する補足説明と次の一節が…
「竹之内様のコメントを参考にさせて頂き、いずれ問題意識を生かせればと考えております。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。」
この意見が日本の金融政策に生かせてくれたら嬉しいなぁ~と思う次第です。

