毎年ですがこの時期は確定申告の書類準備になります。
そのため昨日は確定申告のチェックのため顧問税理士の先生と打ち合わせを
していました。
と言っても、私は書類にサインするだけで、何もしていないですし、ほとんど内容も
見ていないのですが。
確定申告の話はそこそこにして、雑談をしていましたら、その先生と共通の認識のあることに
うれしく思いました。(たいしたことではないですが)
ちなみにその先生は埼玉県の西部地区で500社以上の顧問先を持つ最大規模の
会計事務所を経営している税理士の方です。
それは、税理士業界と不動産業界の共通性です。
何が共通しているのかといいますと、
①零細性
②業界全体のレベルの低さ
③市場規模
④サービスの質の分かりにくさ
という点です。
まずはその零細性から。
税理士も不動産屋も無数の個人が開業している個人事業者がほとんどの業界です。
大手といわれる会社のシェアが限りなく低く、ほとんどが家族経営(もしくはそれに毛の生えた
程度)の規模で成り立っています。
両業界とも自宅で開業しているというケースも多く見受けられるくらいです。
例えばコンビニ業界のように、セブンイレブンとローソンでシェアの50%以上を占めるという
業界とは両業界は対極に位置します。
税理士業界の大手は分かりませんが、不動産業界で言えば、最大手の三井不動産、三菱地所
を足しても、業界全体のシェアで1%にも満たない業界が不動産業界です。
ということは、個人でも開業しやすく、規模の経済が働きにくいため個人でも何とか成り立って
しまうということが読み取れます。
次にそのレベルについてですが、
税理士業界も不動産業界も特徴としてその参入障壁の低さが挙げられます。
参入障壁の低さは、税理士試験も宅建の試験も普通に勉強すれば誰でも簡単に取れる
試験であるという点、開業にコストがかからないというその2点によります。
弁護士試験や医学部の試験のように難しくなく、また飲食店のように開業費用で
何千万円という単位もかかりません。
そして参入障壁が低いということは誰でも彼でも入ってきますので、当然ですがその業界全体的
なレベル(質)は低くなります。
もちろん、両業界ともその中できちんとレベルの高い仕事をしている方はたくさんいるという
のはあたり前のことですが、その反対の方が非常に多いということが事実としてあります。
ということは、その業界のなかでの相対評価で仕事は見られますので、きちんとした仕事
をすれば、それだけ目立つ(突出した存在になる)ということです。
三つ目にその市場規模ですが、
両業界ともにその市場規模は非常に大きいという特徴があります。
家の売買、賃貸は必ず発生する、そして単価の高い非常に大きなマーケットですし、
個人、法人を問わず日本は納税が義務付けられていますので、決算(確定申告)というものが
必ず必要になります。
ということで、両業界ともに日本というシステムに支えられた既成の莫大なマーケットが存在する
ということ。
そして、最後にそのサービスの成果(アウトプット)が非常に分かりにくいという点が挙げられます。
例えばレストランであれば、おいしいかおいしくないかというのは一目瞭然ですし、ホテルに
泊まってみればそのサービスが良かったか良くなかったかはすぐに分かります。
それが、その不動産屋のスキルが高いか高くないかは見た目では判断できにくいのです。
これは税理士も同様です。
確定申告書のレベルが高いか高くないか目に見えて評価できないからです。
このような驚くほど共通項の多い業界であるというのが、私と私の顧問税理士の先生の
共通見解でした。
そして、この事実をどう受け止めるかで対応は大きく変わってきます。
プレーヤーとしての立場であれば、非常にビジネスチャンスの多い業界であるという
ということが分かりますし、もし起業しようと考えれば、この業界は大きなチャンスが
あると言えます。
逆に、消費者という立場からこの業界を見れば、非常に気をつけなければいけないという
ことが分かります。
変な税理士、不動産屋が多いのですから、きちんと自分の目で相手を見極める必要が
あります。
以前にもこのブログで書いたとおり、サービスの分かりにくい業界、差のある業界は
誰から買うか(誰に依頼するか)が非常に重要であり、参入するには非常にチャンスの
多い業界であるということです。