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こんにちは、竹之内です。
今回は本題から少し離れて、建築費のコストダウンの実例についてお話させてください。
すごくインパクトのあるコストダウンですので、知っておいて損は無いと思います!
工務店からのVE提案(コストダウンの提案)で印象的だったのは「廊下と居室の段差」です。
通常、お風呂やトイレなど水回りの床下には下水パイプが通っています。
この下水パイプはゴミや排水がスムーズに流れるために勾配(傾き)をつけますので、
どうしても床下に高さ方向のスペースが必要です。
その床下にスペースの必要な水回りと居室の床をフラットにするため、
居室の床下にはパイプスペースと同じ高さの無駄な空間が必要になります。
その場合、建物の1階分の高さ(階高)は居室の高さ(天井高)+パイプスペース+床の厚み
が必要になります。
(説明図を参照ください。)

このVE提案ではあえて、水回りと居室にはパイプスペース分の段差を設けて、
階高を天井高+床厚とすることができます。
建物全体の高さがパイプスペース×3階分だけ低くできますので、
コストダウンの効果も絶大です。
このVE提案を採用しても設計的には問題ないことがわかりました。
でも、入居される方はどう思われるでしょうか?
建築費は下がっても、お客さんの支持を得られなければ本末転倒です。
でも、建築費は何としても下げたい…。
でも、お客さんの反応が読めない…。
結局、これを判断できるほど賃貸ニーズを理解していませんでしたので、ある決断をしました。
餅は餅屋だ!賃貸ニーズのことは仲介会社の方に聞こう!
厚かましいとは思いながら、(こちらが勝手に)各社見積の家賃査定に指定した
大手仲介会社の川崎店へ教えを乞いに行きました。
ある日、アポも無しに訪問。幸い各社の家賃査定をして頂いた店長さんが
丁度いらっしゃいました。
店長さんとのファーストコンタクト。
初めてお会いしますが、なぜか前からの知り合いだったような…。
店長さんとはすぐに今計画中の建物について盛り上がってしまいました。
以前から同じプロジェクトに携わって頂いていたような錯覚をしてしまうほどです。
(さんざん、建物の家賃査定をして頂いたので、ある意味その通りなのかも知れません…。)
しばらく、話していると相当優秀な方であること分かってきました。
質問をすると明確な回答とその根拠がすぐさま返ってくるからです。
信頼できそうなことを確認し、いざ本題に。
廊下(水回り)と居室の段差はお客さんに受け入れられるのか?
また、賃料ダウンするとすれば、どの程度か?
答えは「問題なし。」
賃料もダウンしないとのことでした。
実際に2棟ともこのコストダウン案を採用しましたが、全く問題ありませんでした。
この店長さんのお蔭で、お客さんのニーズを損なうこと無く、コストダウンを進めることができました。感謝、感謝です。
それと余談ですが、この時店長さんとの会話で次のことが判明しました。
某ハウスメーカー見積の家賃設定は高めにした…とのこと。
理由はこの会社にお世話になっていたから…だそうです。
また、彼が良いと思ったプランはある輸入住宅だったそうです。
1坪サイズの広い浴室や廊下・エントランスまでフローリングという贅沢な仕様。
その割に、建築費は高くないからだそうです。
情報発信源の都合で、信頼できると思える情報も歪んでしまうことがあるのですね。
改めて、計画の評価には注意が必要だと思いました。
今回はここまでです。
次回は本題にもどって、コストダウンの結果についてお話させて頂きます。
では!
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