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古い区分の注意点

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昨日は冷たい雨が降る中、京浜工業地帯沿い下町地域を傘をさしながらウロウロしていました。

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ここの地元の工務店さんからの相談です。

古い下町にはよくありがちな、築40年~50年の古い古い木造2階建てアパート群をどうやって刷新していくかという作戦です。

風呂なし・トイレ共同は当たり前、屋根組みがたわんでいたり、明らかに傾いでいるのも・・・。

そして、半分位空室になっているアパートも目立ちます。

都内の人気地域なのに、さすがに・・・という感じでしょうか。

逆に言えばそれでも半分埋まっているの?ということでもありますが。

新しかったり、ちゃんとしている物件の稼働率は良さそうなので方向性を決めました。

実施の障害として考えられるのは、入居者の立ち退き・オーナーの融資の取り付け・資金の準備・権利調整・・・いろいろあります。

でも、うまくやれば(お年寄りの)大家さんにも、(お年寄りの)入居者さんにも、既存の(お年寄りがやっている)管理会社にも、地元の金融機関にも、そして相談にこられた建築会社とウチの会社にも、みんなに利益があるようなスキームでまとめられると思います。

なんだか、年齢高めで、難易度も高めですが、ひとつひとつ結び目をほどきつつ、皆の協力を得ながら進めていけばできないことはないです。

この、「皆の協力を得ながら」というのがポイントで、そのためにも、利害関係がある全員が何らかの利益を生じるようにしないといけないわけです。

「利益を独り占めしてはいけない」

昔々、教えてもらったことですが、大事なことだと思います。

ところで、古い古い区分はどうでしょう。

よく、出口がとれるのか心配する方が多いと思いますが、例えば、800万円の区分で土地の持分2平米、土地の平米単価は1200万円なんていうのも実際にあります。

こういった更地価格がうんと高いところの話は、置いといて、区分を買うときに気をつけないといけないのは・・・

(1)管理会社がちゃんとしていて、さらに管理費が安すぎないか
(2)修繕積立金が適正に積み立てられていて、月額も安すぎないか
(3)世帯数がそこそこあるか(積立金×世帯数=全体の積立額)

このあたりをクリアしていて、さらに立地条件が区分ならでは、つまり一棟モノでは買えない様な場所にあるものであれば安心していいと思います。

次に買う投資家も、管理状態や立地条件が良ければ投資に値すると判断しますから。古くても。

逆に、このあたりに不安が残るようなものは一棟モノと違って自分ではいかんともしがたいので苦労をすることになりかねません。

いまも、築25年の新築時からずーっと自主管理で一度もメンテナンスをしていない小規模マンションの漏水トラブルでPMスタッフが右往左往しています。

あちらを直せば、こちらが漏れてとイタチごっこです。

積立金はありませんし、管理組合で大規模修繕や配管更新の費用を借入しようにも話がまとまらず大変なことになっています。

先が見えません。

もちろん、一棟モノの場合も建物の管理状態をチェックしてメンテが不足していたらその分の予算も組んでおいてくださいね。

現金を残すなり、その分の借入を打診しておいたり、積立と修繕の計画を立てたり。

区分と違って自分で舵を握れますが、特にRC・重量鉄骨系はやるとなれば金額が大きいですからこれを無視してフルローンで買っていたりすると資金ショートします。


金融機関の融資姿勢

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昨日、某金融機関のエライ方が相談に来られました。

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来年3月の下半期〆に向けて融資を伸ばしたいので、CFネッツ内における融資取扱額のなかでザックバランにどの位のシェアを占めていますか?ということと、どんな金融商品を作れば融資額が伸びますか?ということです。

また、不動産投資の市場規模についても情報を欲しがっていました。

金融機関は融資を出したがっています。

今朝の朝刊にも「三井住友銀 最高益 三菱UFJ、みずほも大幅増益 9月中間決算見通し」なんていう見出しがありました。

でも、融資規定が甘くなったかというと、そういうことでもなく・・・。

特に、専業ではなくサラリーマン投資家のみなさんに対する融資ではやっぱり「融資総額」の壁がいまだにあるそうです。

もちろん、その方もサラリーマンの給与収入が昔のように将来のリスクを担保するようなものではなくなっていることは百も承知ですが。

それから、「積算評価>物件価格」でフルローンを出して、デフォルト時に差し押さえて資金回収しようとしたら、売れる金額はやっぱり物件価格以下だった・・・という当たり前の話の反省から、頭金を何割か入れるという規定は厳しくなっています。十分な担保余力をもった共同担保を差し入れれば別によさそうなものですが、それはそれとしてという金融機関は多いです。

アパートローンは事業性の融資ですから、個別性の高い案件です。

逆に言えばスポットの案件であれば幾らでも金融機関側で努力する余地があるわけです。

ここは、比較的詳細に規定が決められている金融機関ですが、「制度として規定を変更するのは難しいですが、個別で検討することは十分に可能です」と言っていました。

基本的に金融機関が心配することは三つです。

1. コンプライアンス上問題がないか?
2. 間違いなく返済してもらえるか?
3. 万が一滞納した場合でも取りっぱぐれがないか?

1は取引に問題のある人が絡んでいないかとか、適法な物件であるかとかそういったことです。2は返済比率や収支規定の問題です。そして3は融資掛け目や頭金規定、あるいは保証人の問題だったりします。

金融機関としても長期にわたり融資をするわけですから、おっかなびっくりというのはわかります。自分が貸す側になるとしたら同じですもん。

そういった心理を踏まえてみると、実は「借り換え」はどこの金融機関も積極的に取り組んでいますが、これは例えると、「だれも足を踏み入れたことのない原野に突き進むのには勇気がいるが、先行者の轍を追っていくのはたやすい」といったことです。

こうなると、地元の小さな信用金庫レベルでも安心して融資を出しやすくなります。

なにしろ、自分のところよりはるかに優れた(?)人材がいる金融機関が精緻な判断をして貸し付けた案件で、しかも返済が滞ることなくちゃんと運営されていて、さらに数年経過して融資残高も減少している・・・。

そして、資金がだぶついている一方、競争熾烈な住宅ローン以外には安全な融資先がこれといって見当たらないというのが現実ですから、それは飛びつきます。

借り換え案件は、取組金利や融資年数も含め、いま過当競争の状態です。

銀行とは監督官庁も異なり、違うルールで融資に取り組むノンバンクでとりあえず融資をひっぱって、何年かしたら地銀や信金で借り替えるというのは、有効な手段です。

そんなにすぐに借り替えてしまってノンバンクは怒らないか、次に借りられなくなるのではないか?・・・大丈夫です。高い金利と融資手数料と繰上げ手数料でばっちり儲けていますから。


金利をとるか年数をとるか・・・

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K%の高い借金を返すか、金利の高い借金を返すか?

・・・今日は、長いですよ。

質問:書籍「誰も書かなかった不動産投資の出口戦略~」P175 K%の解釈について。

従来、繰り上げ返済の際、私は単純に高い金利のローンを優先して返済すべきと考えていました。K%は単年度のCFを生みだす数値のようですが、最終年までの金利の累積値から考えても、金利の高低は関係無く、K%の高いものから返済すれば得なのでしょうか?

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回答します。

K%とは、「年間の返済額÷ローン借入額×100」。つまり、借入に対して年間負担しないといけない元金と利息の合計額がどのくらいの割合なのか?という指標です。

たとえば4000万円の借入をしたときに、aローン 年利2%10年返済 bローン 年利4%30年返済であれば、aローンの方が金利半分ですから有利に思えます。

でも、返済額に焦点を合わせるとそうでも無かったりするということもあるわけです。この例でいけば、aローンの年間返済額は441万6645円(K%=11.04%)、bローンの年間返済額は229万1593円(K%=5.72%)。年間の返済額の差は212万5052円です。それは、そのまま年間のキャッシュフローの差になるということです。

その投資家の目標(必要なキャッシュフローと必要な時期)やリスク許容度によって組み立て方が変わりますが、考え方としては以下の通りです。

どちらを繰上げで返すかという選択肢は、どちらで借りるか(借りておくか)という選択肢ともいえますのでそういった切り口でご説明しますね。


住宅情報誌などで時々、借入期間全体での支払い総額の比較を行ったりしています。例えば元利金等と元金均等はどちらが有利か?といった内容で。

結論としては、元金均等返済の方が最初の返済額は多いがトータルの返済額は少なくなるので有利という結びのパターンが多いのですが、ここにはいくつかの要素が抜けています。

特に、不動産投資を行う場合には欠かせない切り口ですからこのあたりも含めて判断すべきということです。欠落している要素は

1.貨幣の時間的価値 
2.キャッシュフローの再投資 
3.金利が経費計上できる

・・という点です。

1)貨幣の時間的価値
「今現在」のお金のほうが「将来」のお金よりも価値があるということです。

今100万円もらうのと10年後100万円もらうのとどちらがいいですか?という質問です。

当然、今の100万円がいいという人がほとんどだと思います。

何故かというと、

①10年後にもらえる保証がない
②10年間でインフレになってしまったらお金の価値が下がるリスクがある(デフレになったら、先にもらった100万円をとって置けば10年後にもらうのも同じことです)
③10年あったら運用して増やすことができる。

・・といった理由があるからです。

貨幣の時間的価値は、現在に近ければ近いほど高まりますし、未来になればなるほど低くなります。

仮に、投資家の割引率が年間5%だったとしたら(インフレ予測や運用実績からみたら年間5%の複利で増やせないと投資する価値が無いよねと、その投資家が、あるいは市場が考えるということ)現在の100万円は5年後の127万6281円と、10年後の162万8894円と同じ価値という計算になります。

逆に5年後の100万円は現在の78万3526円の価値、10年後の100万円は現在の61万3913円の価値と同等ということでもあります。

先ほどの例でいけば、スタート時点ですでにキャッシュフローの差212万5052円。

最初の5年で1062万5260円の差が出ます。

全期間を通じた返済額はK%の高いaローンのほうが少なくなりますが、bローンは、貨幣の時間的価値が高い「初期の段階」でキャッシュが取れるというのが特徴であるということです。

2)キャッシュフローの再投資
このキャッシュフローの差、約212万円/年を再投資した場合はどうでしょうか。仮にCCR12%の投資を毎年行って、5年間買い増しをしたとします。

初年度の投資のイメージは総投資額(物件価格+諸費用)742万、FCR(ネット利回り)7%、K%5%という感じだと思います。

E(投下資本)212万円×CCR(投下資本に対する利回り)12%=BTCF(税引前のキャッシュフロー)25.44万円

2年目は最初の物件のキャッシュフロー約212万円+追加投資した物件のキャッシュフロー約25万円=E237万円。これをCCR12%で再投資・・・という具合に拡大していくことができれば、aローン(2%10年返済)での投資の場合に比べて418万円前後のキャッシュフローを追加することができます。

3)金利が経費計上できる
初年度のaローンの年間返済額441万6645円のうち、金利は76万6662円、bローンの年間返済額229万1593円のうち、金利は158万7178円。
その差は82万516円です。でも、不動産投資をする場合これは経費化できます。仮に所得税・住民税合計43%での部分の計算であれば35万2821円相当の税効果がありますから、実際の差は46万7694円に縮まります。

以上が、比較検討する場合のヒントになりますが、ここで言いたいのは「だからK%の低いローンを組んだほうがいい(K%の高いものを繰上げ返済するのが正しい)」ということでもないということです。

投資にはさまざまな要素がありますし、投資家の目標・目的・考え方も違います。ご自身の投資スタイルに合わせて総合的に検討を加えていただければと思います。


ワンルームマンションの利回りアップ施策

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久しぶりに、築地で昼飯を食べました。
頑張れば銀座オフィスから歩いていけるんですが、行ったためしがありません。近所にいっぱい食べるところがありますから、いまだにバリエーションに困らないんですね。

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築地市場まで数分の、ということは歌舞伎座も銀座和光も聖路加病院も徒歩圏のすごい場所にある区分1Rをみんなで見に行ったんです。

引渡しが済んだばかりですが、せっかくの空室なのでバッチリ資本改善したほうが良いのでは?という判断です。

22㎡弱という面積は、このあたりだと広いほうです。

何年か前の日経アーキテクチュアに8.5㎡・家賃7万5千円の新築マンションの記事が取り上げられていましたが、ここのすぐ近くです。

8.5㎡はさすがに狭いと思いますが、それでも賃貸住宅として成立しちゃうのがすごいです。ちなみに、記事に載っていた入居者は50歳の単身者で普段はここから歩いて会社に通い、週末は別荘で暮らしているなんて書いていました。

「17㎡前後で7万円台半ばの古いまんまの区分」と「築浅25㎡で12万円前後」というのがこのあたりの物件供給の中心ですから、「20㎡前後で新築レベルの内装がされていて9万円前後」というゾーンがはまりそうです。

銀座のお姉さん方の入居も多いこの地域ですが、不景気のあおりを受けて築浅の部屋を出てもう少し安いところにという需要もありますが、汚いままの、あるいは簡単な原状回復だけした部屋を気に入るかというと・・・。

読売新聞社も社屋の建て替えで確かこっちのほうに一時移転していたと思いますが、そういったところに勤めている高年収のOLやサラリーマンも同じだと思います。

区分マンションは基本的に、全部、室内の設備を取り払って新規に作り直すことができます。3点ユニットバス&共用ランドリーという古い物件も、バストイレ別&室内洗濯機置き場にだってできますし、もともとの面積が狭いのでファミリータイプほどのコストもかかりません。

たとえば、200万円かけたことによって、家賃が上がったり稼働率が改善されて年間のネット収入が30万円上がったら15%の投資ですから悪くないです。

7万5千円の家賃が9万円になって18万、空室が1.5ヶ月減って12万ですから十分ありえます。

これが、200万円かけて上がる収入が10万円だと5%だから、合わないんです。2万5千円の家賃が3万円になって空室が1.5ヶ月減ってという感じでしょうか。

ここが、賃料の取れる地域での投資なのか、賃料の取れない地域での投資なのかの差がつきやすい場所でもあります。

どっちでやっても、資本改善コストは一緒ですからね。

あと、注意するとすれば、室内だけうんとカッコ良くしても、エントランスや建物全体がみすぼらしいと効果半減ですから、そのあたりを買うときにしっかり見ておくということです。

管理状態・維持状態の良し悪しは、自分自身で外部の資本改善ができない区分所有物件の場合にはとても大事です。

それは、世帯数が比較的多いとか、管理費・修繕積立金が適正に設定されているとか、管理会社がしっかりしているとかいったことからも判断ができます。


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