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この●●マンションをいくらで買うべきか?

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休み中に、投資家の方からメールで相談が来ました。

「○○マンションは投資目的の物件として、どのように判断されますか?」・・・唐突な、そしてシンプルな質問です。

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そのマンションの情報も、そのかたの状況もなにもわからないもので、なんとも答えるのが難しいのですが、わかる範囲でお答えしました。(マンションの資料はあとからメールでいただきました)

詳しく計算してあげていたら、結構なボリュームになってしまいましたので、ご本人の承諾を得てブログに書かせていただきます。せっかくなので。

一応検討を加えると以下のようになります。

物件は都内のバルクです。

場所的には問題ないと思いますし、間取りも地域とのマッチングができていると思います。

賃料は、およそ9万円台半ば。

場所から調べると向き・階数の構成がわかりませんが、およそ適正な設定と考えられます。

運営費(Opex)は、区分の場合平均すると20~25%といったケースが多いはずです。

管理費・修繕積立金=約115万円
固定資産税・都市計画税=約32万円
PMフィー5%と仮定=約44万円
合計     約191万円

・・・GPIに対して約20%ということです。ここまでの検討で、ネット収入(NOI)を計算してみます。

 GPI         約930万
▲空室率(仮に5%弱)   約50万  
 EGI         約880万
▲Opex        約190万
 NOI         約690万

次に、ローンです。築25年のRCですから多くの銀行では22年返済となりますが、ライフなどでは30年返済も可能です。

また、バルクの場合は一般的な区分と違って一棟ものと同じ扱いをしてくれます。また、頭金規定が各行ありますから10%以上の頭金を前提に検討を加えます。

それからDCR(=NOI÷ADS)を1.3と仮定して投資を組み立ててみましょう。

NOI690÷DCR1.3=ADS(年間返済)530万

仮にローン条件を3.5%25年と仮定すると、K%(=ADS÷LB)は6.00%になります。
ADS530万÷K%6%=LB8830万・・・これが、この投資の場合の借入の上限です。

したがって、NOI690万-ADS530万=BTCF(税引前CF)160万

最近のイールドギャップ(=FCR-K%)は0.5~1%いうパターンが多いので、計算するとCCR(=BTCF÷E)は10%~15%のケースが多いので、ここでは12%と仮に設定します。

ということは、BTCF160万÷12%=E1330万が出す自己資金です。

E1330万+LB8830万=投資総額10160万

購入諸費用が物件価格の8%程度かかるとすれば、物件価格は約9400万。諸費用は750万です。頭金は580万円になりますから、頭金10%規定には360万不足します。

その分、自己資金を増やすと1690万。借入はその分減って8470万。したがってADSは508万・BTCF182万ということです。

CCRは、BTCF182万÷E1690万=CCR10.7%。

以上の検討より、物件価格は「約9400万」が投資として妥当と考えられます。

整理すると・・・

物件価格 ⇒9400万
購入経費 ⇒ 750万
投資総額 ⇒1億150万
E    ⇒1690万
LB   ⇒8470万

 GPI ⇒約930万
▲空室率 ⇒ 約50万  
 EGI ⇒約880万
▲Opex⇒約190万
 NOI ⇒約690万
 ADS ⇒約508万
BTCF ⇒約182万


キャップレート⇒7.3%
FCR    ⇒6.8%
CCR    ⇒10.7%
K%     ⇒6.0%
レバレッジ  ⇒ (+)

DCR    ⇒1.3
BE%    ⇒75.4%
LTV    ⇒90%

以上がとりあえずの回答です。正確には賃料相場や空室率は実際に現地に行って近隣でヒアリングしないといけませんが。

ちなみに、いま実際に売りに出ている金額だとFCR4%台、BTCF▲約40万円、損益分岐点99%で、買ったと同時に破綻します。


こういった計算は、こんど改訂版が発売された「誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略」(住宅新報社)に数字の裏付けのとり方や、やり方を詳しく書いてありますので、ぜひ気になる物件をサンプルにご自身で計算してみてください。


浪花節だよ不動産業界は

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ラルフ・ローレンの、お気に入りアロハ柄ネクタイをしていたら「それ、普通の業界のひとに見えません・・・演歌歌手みたいです」と。

昨日、ほろ酔いで電車に乗ったら後ろから肩をトントン・・・「お久しぶりです!」。

前の会社のときの部下の、モノマネ上手なT沢君でした。

分かってないなぁ。

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よく、私の電話の出かたをマネして「ハイッ!!イ、ナァタです!」なんてやっていました。

彼は、いま電鉄系の仲介会社に勤めているそうで、電車の中でずーっと懐かしい話や、面白い話をしていきました。

いまは、もう立派なベテランですが、当時店長として、新卒の彼を面接したときからの付き合いですからずいぶん長い付き合いになります。

そして、今日は前の会社に残って店長として頑張っている元部下のT井君に会いに行きました。

彼が受け持っている支店の近くで、ファミリータイプの居住用マンションを買い取りしたので再販の相談です。

お礼に、しょうが焼き定食をご馳走しました。

大学を出て22年も同じ会社に勤めていましたし、この仕事をもう26年もやっていますので、あっちこっちに元部下や、元上司や、元同僚がいます。もちろん、過去に取引をした業者さんも。

年齢的に、当時お世話になった業界の大先輩たちはもう亡くなってしまったり、廃業してしまったり、引退したりしていますが、若手だったみんなは会社を興したり、役職についたりでそれぞれ偉くなっています。

いまでも、忘れた頃に公開前の物件情報を持ってきてくれたり、アパートの仕入れや再販や仲介の価格設定の相談に来てくれたり・・・。

大事な仲間です。

時々、「手数料がかからなくて得だから」ということで、仲介業者から紹介された物件の売主を探して直接取引をしようとする人がいます。

道義上の問題は別として、確かに経費の節約にはなります。

でも、多くの場合は売主から「仲介業者を通してください」とやんわり断られたりします。

売主業者にしても、仲介業者に手数料を払わなくて済めば助かりますが、それをやると仲介業者から相手にされなくなってしまうんです。その売主業者は。

そうすると、物件の仕入れにも影響が出ます。

建売用地や買取物件を探している業者は、それこそいくらでもいますから、仲介業者にしてみたら、ちゃんと手数料を払ってくれる、そしてフェアな取引をしてくれる業者と付き合いたいですから。

「エンドのお客さんはイチゲンだけど、業者の付き合いはエンドレスだから」なんて言う人は多いです。この業界。

私自身、この業界にいますから自分で、あるいは会社(CFネッツや南青山建築工房)で物件を買うときには手数料半分とかゼロとかで買おうと思えば買えます。

でも、ちゃんと払うんです。1円の値引きもしないで消費税まできっちり。

そうしないと、くれる情報が後回しになっちゃいますから。

ある意味、時代に逆行した古臭い浪花節的な業界かもしれませんが、「情報」は「情に報いる」かたちで入ってきますから、それはそれで大事なことなんだと思います。


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