鳩山首相退陣しましたね。
昨日は朝からそのニュースばかりでした。
そんな昨日。
どこにいたかというと、富士の裾野にある日本盲導犬総合センター「盲導犬の里 富士ハーネス」。
もともとは、オウム真理教富士山総本部跡地というスゴイ場所なんですが、千葉学建築計画事務所それから安藤建設のシゴトで素晴らしい施設に生まれ変わっています。
2008年にBCS賞(建築業協会賞)を受賞して、建築系の人たちの中では知る人ぞ知る建築です。
日本テレビの「天才!志村どうぶつ園」でDAIGO君(竹下元総理のお孫さんですね)が引退盲導犬のケーラと触れ会う姿がたびたび放映されていましたので、そちらでご存知のかたも多いと思います。
普通は、ビル形式で縦の動線を基調にゾーニング計画をした方が有利なこういった施設(病院なんかもそうです)ですが、ここでは広大な敷地を利用できるというメリットを活かして、盲導犬の利用者や盲導犬に興味を持っている一般の方が犬たちとふれあいやすいような配慮がされています。
犬たちにとっても、ストレスを感じにくいような配置計画になっていました。
医療等や隔離等、事務所、犬舎。すべて片流れの屋根で吹き抜けた天井高を確保した平屋建てで、これを回廊でつないでいます。
中には、自分の盲導犬と一緒に宿泊できる小規模な宿泊施設もありますので、これなんかは賃貸用の戸建や連棟住宅としてとても参考になります。
デザイン的にも優れていますし、使っている部材も特殊なものではありませんのですぐに応用できそうです。
水曜日定休で、予約なしで見学できますので興味のある方はぜひ訪れてみてください。
時間によっては実際に引退犬とふれあえたり、生まれたばかりの子犬や盲導犬の実演を見れたりしますよ(本当はこっちが目的だったんですけど)。
おせっかい&ものおじしない性格なので、街で目の不自由な人を見かけると、フツーに声をかけてお手伝いしたりよくします。
盲導犬ができることは(1)障害物をよける(2)段差を教える(3)ドアや椅子など目の前の目的地に連れて行く。
実はこの三つしかないそうです。
道に迷ったら犬が教えてくれるわけでもなく、また、進んでいい信号なのかダメな信号なのかもわかりません。
視覚障害者数は30万6千人、盲導犬の数は1070頭。白杖だけのひとなんかは、杖でさぐる腰から下の障害物はわかるけど、高い位置にあるものは分からないので、よくトラックのサイドミラーや電柱の支持線にアタマをぶつけるんですなんて若い女性職員の方(高校のときから全盲になってしまったそうです)が言っていました。
恥ずかしがらずに声をかけてあげてください。
年寄りが優先席の前で立っているのに、きっと気が付いていないであろう、座ってケータイをいじっている若者にも「席、代わったほうがいいと思うよ。悪いね。」とよく声をかけて教えてあげます。
そして、遠慮して座らないそぶりをみせる年寄りがいると「席譲った人が恥かくし、次の年寄りが席譲ってもらえなくなるから座んな」と諭します。
でも、電車の中で化粧してる女の子とかは、特に二人以上になると無視するんだよなぁ・・。代わりに横に座っているおじさんとかおにいちゃんとかが慌てて立ったりして。
街で目の不自由なひとを見かけたときのフォローのしかたも教えてもらいました。
(1)まず声をかける(いきなり肩に手を置いたりするとびっくりするそうです)
(2)左右どちら側に立ったらいいか聞く(白杖やハーネスを持つのに利き腕があるので)
(3)自分の肩・ひじ・手首のいずれかを握ってもらう
(4)段差があるとか障害物があるとか、近くに何があるとか声をかける
あと、気をつけて欲しいのは椅子に座らせるとき、最初にこれから腰掛ける椅子にまず触らせるなんていうのがありました。確かに、見えないところにもってきて「ここに椅子があるので」なんていわれても恐いですもんね。
こういった話を聞くと、いまバリアフリーやユニバーサルデザインが建築のトレンドになっていますが実際に高齢者や障害者のみなさんの意見を聞かないと本当のところは分からないなぁと改めて思います。
逆に、そういった皆さんが住むためのちゃんとした物件も少ないわけで。
あしたから二日間、汐留で延べ20時間の「猪俣道場」です。
こういったセミナーも体力があるうちでないと出来ないなぁとも思うんです。
レジメが950ページになりまして・・という話をいつかのブログで書きましたが、今日も会社にきていろいろ追加していたら975ページになってしまいました。

