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2010年の不動産投資市場の行方

この間、大阪の出版記念講演が終わって懇親会のあとに〆の鮨をつまみにひとりでふらっと鮨屋に寄りました(だから太る?)。

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熟年カップルがカウンターの端に座って熱く語るのを聞くともなしに聞いていましたら・・・。

「ワシ、カラオケで歌う順番、必ず決まっとるんや。まずは、「小市民2」で笑いをとって・・・あ、ワンはだめやで、ツーや。それから一曲いれて最後は「ハンバーガーショップ」や♪」

ウケました。

どちらも嘉門達夫(かもんたつお)さんの曲ですが、「そういえば「ちゃらり~ん、鼻から牛乳~」っていう歌詞、今風に変えると「ちゃらり~ん、母から9億~」っていう感じですよね」と、ボケたくてたまりませんでした。


「アノ人が語る!斬る!2010年不動産市況(仮題)」という、ハートブレインさんの新年配信のレターにコメントをして欲しいという依頼メールが来ました。

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2010年「ズバリ不動産は買いか?」
貴方(または御社)の不動産買いたい度を★の数で表して下さい。
-------------------------------------------------------------------------------
回答例)
★★★★★ 積極的に買っていきたい!
★★★★
★★★
★★
★ 2010年は買おうと思わない(買わないと思う)

-------------------------------------------------------------------------------
その理由を教えて下さい
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どうしようかなぁ・・。

「母から9億~」のH山首相が政権を握ってからの数ヶ月を見ていると、景気対策も外交も内政もいつまでも決まらないんじゃないかなぁと、皆が思っているように私も思っているんですね。

したがって、ますます景況感は悪化しそうな気配がしています。

それから、亀井モラトリアムの一件で、最近話をする金融機関のひとはみんな貸し出しを増やすのに消極的です。

ダメ押しで、ここ数年ファンドが買ったり開発したりしてきた案件のノンリコースローンが来年以降順繰りで償還期を迎えますからまたぞろ不良債権化した大型物件が市場に放出される可能性が高いです。

そうすると、より一層利回りが高い物件(=安くなった物件)が市場に出回るという図式になります。

ただ、昨秋のリーマンショック明けの今年(2009年)1~3月期には、一斉にこれを拾いに出た市場の動きが予想以上に強かったので、学習効果があればこのあいだのような狼狽売り的な感じにもならないのかなとも思っています。

ということで、市場環境的には「★★★★★積極的に買っていきたい!」というところでしょうか。

ここで気をつけなくてはいけないのは、市場の空気がネガティブなときには金融機関もリスクを高く感じて融資が絞られますから、「リスクが高い(と見られている)市場環境で、リスクの低い(と見てもらえる)投資をする。」ということです。

具体的には、自己資金を増やす(買い替えでローン残高の少なくなっている物件を手放して現金を厚くするなんていうのもアリです)、自己資金の「割合」を増やす(予算を下げる、あるいは現金買いするということです)というのが打つべき手だと思います。

景況感がいいときは、好立地の物件は利回りが低すぎて元金返済も伴う通常の融資を使う個人投資家には、より立地で劣る物件でイールドギャップ(物件のネット利回り=FCRとローンの負担割合=K%との差)を確保するしかできないんですが、本来それはやっぱりリスクを伴うんです。

期待利回り(キャップレート)が高い地域ということは、それだけリスクプレミアム=倒産確率が高い地域ということですから特に貸家業でもある不動産投資にとっては致命的です。

でも、今のような、そして恐らく来年もそうだと思いますが「景気後退期」には立地の優れた地域でも投資として充分に成り立つネット利回りで物件を拾うことができますからそういったものを買っていくといいと思います。

逆に、立地の悪い物件は景況感のいい時期でさえ良かった利回りがさらに良くなるわけですが、こういった時期にわざわざ買わなくてもいいかもしれませんね。

景気の良いとき・悪いとき。それぞれ戦略がありますので。

最後に、私がファカルティ(講師)をしているCPM(米国不動産経営管理士)MKL405(マーケティングとリーシング)のテキストで「立地条件」についてのコメントがいきなり2ページ目から出てきますのでご紹介しますね。

・ ■場所(Location):
・ 不動産においては、物件の場所が重要であるということが強調されています。非常に良い場所にある物件なら、普通の物件でも、この授業内容の基本的な事柄を適用しただけで成功するでしょう。
・ 逆に、寂れつつある場所の物件は、大きな努力を払ってもその成功は限られたものに過ぎないでしょう。 
・ 新米の不動産投資家やディベロッパーは、好ましくない場所にある安い物件や土地を見て、掘り出し物だと思うかもしれません。しかし、そのような物件が掘り出し物であることはほとんどなく、うまく行ったとしても、月並みの収益しかありません。
・ 能力のある管理士でも、良くない場所にある物件を成功させることは不可能に近いことを忘れないでください。どのような物件でも、改善することはできますが、成功例は通常、良い場所の悪化しつつある物件に見られます。・・・

むこうの先生が授業をするときにまず言うことは、「不動産投資には大事なことが三つある。1.ロケーション、2.ロケーション、3.ロケーション」。

身も蓋もありません。


ちなみに、私自身の来年は「★ 2010年は買わないと思う」です。

もともと、資本改善を行って転売益を得る目的で買った物件の出口が2011年を予定しているので、個人的にはその年に一斉にいろんなことをやるつもりなので。

自分自身の投資を造りこんでいく上で必要であれば買うし、必要でなければ買わないというスタンスです。

でも、買っちゃったりして。

「把放自在」ですからね、流れに逆らわず、焦らず急がずやっていくつもりです。

ご自身の投資が拡大局面の人にとっては、とてもいい時期だとは思いますよ。


融資・・・は雪解けムード?!

昨日はリクルート本社ビルで行われた21C住環境研究会の定例会に参加しました。

首都圏で賃貸管理業務を行うみなさんの現場の最新動向の情報交換の場ですから、とても参考になります。

今回もびっしりノートに書き留めてきましたから、追々整理しながらブログ等でご紹介していきますね。

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ところで、同じく昨日12月17日の日経新聞に「64地銀、最終利益86%増  経常・純利益そろって黒字」なんていう記事が載っていました。

16日に9月の中間決算が発表になったんですね。
全国地銀協会 http://www.chiginkyo.or.jp/02_toukei/h21/index.shtml

全行が揃って中間決算で黒字になるのは1996年9月以来13年ぶりだそうです。

つづいて、17日に第二地銀(昔の相互銀行)協会の決算も出て、こちらも加盟44行すべて大幅改善して黒字転換していました。
第二地銀協会 http://www.dainichiginkyo.or.jp/

不良債権処理費用が減少したことが主因ということです。

ここで、アパートローンの貸し出しも改善するといいんですけどね。

自分の物件のうち、だいぶ残債が減ったローンを一括で返そうかと思って一昨日銀行(地銀です)に固定期間中の繰り上げ返済のペナルティの金額を確認するため電話をしたら、

「もしかして買い替えですかっ!ローン出しますから、ぜひ宜しくお願いします!」と食いついてきました。

基本的にアパートローンの貸し出しは止めました・・と内々では宣言していた銀行だけに耳を疑いましたが、買い替えなら書類を通しやすいんだそうです。

もちろん、自己資金の割合も多めになることが多いですし。

初めて物件を買う場合は相変わらず厳しいみたいですけどね。

今回の中間決算の流れで雪解けムードになるといいです。

でも、そうするとローンが付きやすくなって自己資金が多い人と少ない人の差がまた無くなりますから、もうすでに物件を何件かもっていて残債が減っている方にとっては意外と出口を取って「いいとこ取り」をするチャンスかもしれませんね。


銀座のオフィスもようやく片付きました。

銀座のオフィスもようやく片付きました。

広くて快適です。どこに行くのも近いですしね。

街並みもクリスマスシーズンでイルミネーションが素敵です。

それから、南青山・みなとみらい・新宿の3オフィスのスタッフが大集合ですからワイワイがやがや楽しい感じです。

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しかし、忘年会や飲み会が続きます。

水曜日は新大久保の新宿ネイキッドロフトで行われた「ナゾカケナイト」で盛り上がり、

木曜日はみなとみらい地区を見下ろすお店で事業共同組合「不動産相談室かながわ」の忘年会

今日、金曜日はこれから神田の焼肉やさんで「猪俣道場」卒業生のみなさんと忘年会。

明日、土曜日はみなとみらいで「相続対策セミナー」がありますからそのあと懇親会です。

ということで、なかなか更新が・・・と思っていたら、今日、うちのスタッフから投資分析についての質問があってそれにメールで答えていたら結構なボリュームになりましたのでこれをご紹介しますね。

ちなみに「キャップレート」とは正式には「キャピタライゼーションレート=資本化率」といいます。

その投資は何%の利回りなのかということで、これとネット収入(NOI)がわかれば物件価格(V)が決定されます。

V=NOI/キャップレート

単純です。

この計算式は収益還元法の中の「直接還元法」という考え方でとても重要ですから覚えておいてくださいね。

もうひとつ、保有期間を通じて入口・出口それから貨幣の時間的価値を織り込んで判断するのがディスカウントキャッシュフロー(DCF)法といいます。

それから、

キャップレートの構成要素は「a無リスク金利+bインフレ率+cリスクプレミアム」ですが、aは一般的には長期国債、cは倒産確率となります。

倒産確率の高い地域(とっても田舎)や物件(オンボロ)だとキャップレートは高くなるし、低い地域(銀座とか)や物件(新築)だと低くなります。

さっきの直接還元法の式にあてはめるとどちらが物件が高くなるかわかりますよね。


ではスタッフからの質問に答えていきましょう。


①割引率について
・・・DCF法で投資分析をするときに「割引率」を設定しますが、なにを元に決めればいいですか?

⇒本来、割引率は投資家によって違います。思っていたより儲かったか損したかというのが正味現在価値(NPV)ですから、これを計算するときには他の投資と比較してどうだったかというモノサシになりますので、例えば同じような不動産投資でキャップレートが5%のものが多ければそれと比較するには5%となります。また、無リスク投資と比較したければ長期国債(現在だと1.3%前後)を使います。


②ConC%の内容は
モーゲージエクイティ分析によるキャップレートの算出でConC%がでてきますが、どういった意味合いで使いますか?

⇒ConC%はCCRのことです。計算式はキャッシュフロー(CF)÷投資基礎(E)×100

これを、なぜキャップレート(R)の算出で使うかというと投資家自身にとってどのくらいの投資価値になっているのかを知りたいからです。

市場価値と投資価値という考え方があります。つまり、投資家の総体である市場が求める利回りと、投資家それぞれが求める利回りは違うということです。

たとえば、テナントが出た後に自社ビルで使いたいので買うとか、その物件を手に入れれば敷地全体の価値が上がるという隣接地のオーナーは市場価格よりも高く買ってもいいと考えますがこれも投資価値の考え方です。

また、投資家によって入れられる自己資金の割合も違いますし、借入れできるローンの金利条件や年数条件も変わります。

モーゲージエクイティ分析は借入れ割合と(LTV)と資金調達の負担割合(K%)、それから自己資金の割合(1-LTV)と求める自己資金の利回り(CCR)を加重平均して投資家サイドからみた投資価値はいくらかを導き出す計算方法です。

ちなみにここではLTV90%でR7.75%となっていますが、80%にすると8.11%、70%なら8.28%。全額自己資金(フルエクイティ)での投資ならFCRと同率の8.61%となります。逆に物件価格全額のフルローンだと6.53%です。

また、融資期間を30年にすると7.75%のキャップレートは7.50%に低下します。逆に15年なら8.78%に上昇します。

物件自体は同じなのに、投資家によって利回りが違うということです


③キャツプレートの算出について
NOI:884万 V:購入価格9500万 R=NOI/V この投資のキャップレートは9.3%となります。でもモーゲージエクイティ分析によるキヤップレートは、7.75%となっています。二つのキャップレートがあるということですか?

⇒モーゲージエクイティ分析によるキャップレート7.75%・・・前出のモーゲージエクイティ分析により求められた「投資価値」の資本化率です。

NOI8,837,821円÷V95,000,000円×100=9.30%⇒この「物件自体」の資本化率。

では、「市場価値」の資本化率はなにから求めるかというと投資家調査などのインデックス、あるいは取引された物件の資本化率から予想することになります。

もしも、この物件の市場キャップレートが7.0%だったとしたら、NOI8,837,821円÷R7%=V126,254,585円ですから31,254,585円安く買えたということになります。

もしも、この物件の市場キャップレートが10.0%だったとしたらNOI8,837,821円÷R10%=V88,378,210円ですから6,621,790円高く買ったということになります。

また、投資の出口で設定するキャップレートは投資家サイドのキャップレートや、物件自体のキャップレートを基準にせず、あくまでも購入時の市場キャップレートを基準として、そこに経年に応じたリスクプレミアムの上乗せや新駅開設などのインフラ整備や物件の資本改善に伴うリスクプレミアムの軽減などを反映させるべきです。

同じオフィスにいるとその場でいろんな質問を受けたりします。

こういった投資分析の考え方や、具体的な物件の良し悪しや、土地の区割りや建物ボリュームなど。

せっかち(気が短い?)なのもありますが、その場で結論を出してその場で解決していくようにしています。

そんなときには目の前にいるというのはスピード感があって仕事が乗ってきます。

基本的にはあっちこっち飛び回っていますが、デスクにいるときはいるときでいろいろやることがあります。


いざ銀座へ!

CFネッツのオフィスが銀座にできました。

住所は中央区銀座6丁目3番12号 数奇屋ビル5階。
TEL03-3573-7440
FAX03-3573-7442

東京メトロ丸の内線・銀座線「銀座駅」徒歩4分。

JRの新橋駅(7分)や有楽町駅(6分)からも歩けます。

数奇屋ビルというだけあって数寄屋橋の近くで、1階はドトールが入っています。

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引っ越してくるのは南青山オフィスとみなとみらいオフィス、それから新宿オフィスの3オフィスでこれを統合するんです。

本社は横浜の港南台そのまま。

南青山オフィスが狭いのと、みんな集めてしまったほうがコミュニケーションが取りやすかったり、相乗効果があったり、合理的だったりというのと、

それからウチの会社は全国から新幹線で飛行機でクライアントが見えますのでこっちのほうが便利なのとで前から探していたんですが丁度いいオフィスが見つかってこのたびめでたくお引越しとなったわけです。

都内中心部であってもオフィス空室率が高くなっている今ならではのご縁です。

広いですよ。

南青山オフィスに比べたら倍以上あります。

建物は古~いですが、銀座ですからヴィンテージ・ビルとでも言っておきましょう。

そんなことで明日・明後日の定休日を使って引越しが行われます。

木曜日には新オフィスに出社ですが、出張に行くのも楽になります。

みなさんぜひ会社の帰りにお立ち寄りください。

でも、あこがれてたんですよね。

新橋のガード下で一杯引っ掛けてから帰るの。

大学を出てから横浜の会社にずーっと勤めていましたんで。


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