年明け早々、また麻生総理がマスコミに叩かれていました。「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意思によるものである」。
フランスの哲学者アランの「幸福論」からの引用だと思いますが、要は「いま世の中、大変な状況だけど、ただただ悲観にくれるのではなくて元気を出していきましょうよ」というメッセージと私は受け止めました。
もちろん一国の首相ですから景気を含めた舵取りの責任はあると思いますが、別に彼が原因で招いた不景気でもありませんからバッシングを見ていると可哀想な気もします。
幸福論の内容はひとことでいうと「幸福かどうかは事象に対する個人の心の反応が決める、ゆえに絶対的幸福というものは存在しない」ということだったと思います。
般若心経でも同じ趣旨の一文がありますね。物事に意味はなく一切が無である。自分が認識するからあるがごとく感じるというような意味だったと思います色即是空 空即是色って。
哲人中村天風師も「幸せは心ひとつの置き所」なんて言っていますね。
昨日深夜のBS11「不動産王」は2009年の不動産市場を予測するといった特番でした。
FP北野琴奈さんと一緒にVTRなしの全編コメントという長丁場をこなしました。
そのなかで、
私がキーワードとしてあげたのは「連れ安(つれやす)」。
物件価格(V)はネット収入(NOI)÷キャップレート(R)で決まりますが、期待利回りであるキャップレートを分解すると、(無リスク金利+インフレ率+リスクプレミアム)です。
今、金利はとても低く、経済はデフレ気味ですから本来はキャップレートは低くなって物件価格は高くなってもおかしくないんですが、それ以上に投資家のリスクプレミアムが大きくなっていて、だからこそすべての物件が安くなっているんです。
世の中に「悲観主義」的な気分が蔓延していますから・・・。
これは市場全体の景況感の問題ですから本来、価値が高い物件もそうでない物件とともに連れ安になっているケースが多く見られます。
今年は不良債権化した物件の処理が進む年でしょうから、そういった意味では目利きのできる、そして融資がつけられる人にとっては絶好のチャンスだといえるでしょう。
林学博士にして明治の大投資家、本多静六先生の言葉によれば「好景気には貯蓄、不景気には投資」。あらためて心に刻みたいとおもっています。

