新年は、新聞の折り込み広告がこれでもかというくらい入ります。
新車に衣料品に電化製品。もちろん近所のスーパーマーケットの初売りチラシも。
当然、不動産や建築の広告も各社競って入れてきます。
お正月は大抵みなさん家族そろって実家に帰りますので、そこで兄弟や親から「そろそろ自分の城を持ったらどうだ」と言われたり、家を買った地元の友人を見てうらやましくなったり、家族団欒で改めてマイホームの良さを実感したりと住宅・不動産業界にとってはチャンスといえるシーズンなのです。
一般的には「ニッパチ」といって2月と8月は消費が落ち込みますが、ことこの業界に関しては8月はともかく2月は意外と書き入れ時だったりするわけです。
そんななか購入の場合の仲介手数料が通常、物件価格の3%+6万円(消費税別)のところ新年より半額の1.5%+3万円(消費税別)と大きく打ち出した業者がありました。
もともと木造住宅の建築業者だった地元の中小工務店が、
不動産仲介業務も含めた事業展開を行ないこれがヒットしてここ10年ほどで規模を拡大。今ではメジャーな中堅企業になったという経歴の会社です。
中古マンションの購入や比較的高額な賃貸を借りに来た見込み客を、希望地域とは程遠い遠隔地で土地の価格が安いところに誘導(?)し、注文建築を受注するといった営業を得意としています。
希望のエリアでなくても同じ予算で新築のしかも注文建築の一戸建てに住めるとなればマイホームの夢を描く皆さんにとってはくらっときてもおかしくないですよね。
でも、夢から覚めたら横浜市内で駅から徒歩10分以内の場所に住むつもりがいつの間にか最寄の駅からバスで数十分、しかも1時間に1本といったダム湖の近くの山奥に住むことになっていたという笑えない話も良く聞きます。
こういった営業スタイルの場合、土地代はたかが知れています。
たとえば2500万円で土地50坪建物40坪なんていう場合は建物代2000万円で土地代500万円という事です。仲介手数料が半額になったところで業者側の大勢に影響はないでしょう。だって21万の手数料が10.5万になるだけですから。
建築受注で得られる収益の高さに比べれば比較になりません。
建物減価償却期間の22年経過すると500万円の価値になってしまいますから、中古での売却も心配です。新築だからこそ買う人がいても中古での需要があるかどうかということも考えないといけません。
目先のわずかなお金を節約しようとして大局を見誤る人のなんと多いことか・・・。
本当に自分にとって必要なものなのか、それだけの価値があるものなのか。
それでも自己使用の居住用物件の場合はお金に変えられない価値を見出すこともありますが、収益物件となると話は別です。
数が少なくなってきているとはいえ毎日大量の物件が売りに出されています。そのなかで投資をするに値する物件はわずかです。
私が働くCFnetsではCPM(米国不動産経営管理士)レベルの投資理論に基づいた投資分析・市場分析を行なって物件のスクリーニングを行ない、ローン付けの目鼻をつけてからクライアントに紹介しています。もちろん購入後の管理・運営のお手伝いも含めて。
不動産投資は目的・目標が人それぞれ違いますから個別コンサルで方向性を決めることも必要ですがそういったケアも重要です。
それでいてコンサルフィーは仲介手数料相当額で重複してはもらいません。
仲介手数料の値引きを求められたことはありませんし、逆に「それでいいんですか?」と気を使ってもらうこともしばしばです。
金持ちと父さんのロバートキヨサキ氏の著書の中にも「不動産業者や税理士、弁護士とはいい関係を保ち決してそのフィーを値切ってはならない」と強調されています。
不動産業者は社員が購入するときに社割で仲介料が安くなるのですが、私は正規の手数料を払うよとみんなに言っています。そうしないといい情報が回ってきませんから。
とはいえ、一般住宅の仲介だけをしている不動産業者の皆さんにとっては脅威かもしれません。選択肢が個人の好みにかかっている場合は、どこで物件を探しても基本的にはレインズ等で公開された各社共有の情報を紹介されるだけですから手数料の多寡が窓口となる業者の選択肢になりかねません。
仲介業者の存在意義を見直す機会ではないでしょうか。
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