今日は南青山オフィスで個別相談が3件ありました。午後の部で2時間ほど空きが出ましたのでさわやかな天気でしたし、ぶらりと散歩をしてきました。
表参道は相変わらずの人出でしたが、表参道ヒルズの裏手にこんな建物を発見しました(写真)。

現役でクリーニング屋さんを営んでいるようですが、
恐らく昭和20~30年代の建物と想像されます。
「水木しげる」や「赤瀬川源平」、はたまた「つげ義春」(ガロ世代?ふ、古いですね)の漫画に出てきそうな建物でしたのでつい写真に収めてしまいました。
昔、建て替える前の私の実家も似たような感じで決して高級な住宅ではなくどちらかというと安普請なのですが、もはや風格を感じます。
木造住宅の場合、税法上の減価償却期間は22年ですし多くの銀行は25年を最長の融資期間と見ます。
でも意外と持つんですよね。
木造の法隆寺が日本で最も古い建築物で・・・と説明する建築会社のひともいますが、あれは樹齢1200年の材木を使うからそれだけ持つわけでフツーの住宅とはちょっと違います。
ただ、在来工法の木造住宅は気密性の悪さも含めて日本の気候風土には合っていますものですから直しなおし使っていけば持ちますよということです。
写真の建物の外壁は昔よく見られた杉板貼りですがこれは雨が降ると板が膨張して隙間がふさがり、冬場などに乾燥すると逆に収縮して壁の中に通気を確保して壁内結露を防ぐといった優れものなのです。呼吸する家ということですね。
しかも木材は熱伝導率が非常に低いですから外断熱ともいえるわけです。
私の自宅は14年ほど前に新築しましたが、外壁は杉板張りにしました。基本的にあまり手入れはしていませんが、漁師小屋か木造校舎のようになって渋みが出てきましたよ(自画自賛)。
大抵は設備関係と床がだめになってきてしまうのですが、このあたりを更新していけばよいでしょう。
アパートとして考えた場合は建物が持つかどうかということのほかに、投資効率の問題で改築か建て替えかという判断が必要になります。
基礎や柱など構造体を含めた木造の改装は意外と費用がかかる場合が多く見られます。材料代は安くても工事に要する日数が、壊しながら作ってなんていう作業効率の悪さから改装のほうがかかる場合が多いのですがそうすると、一日あたりいくらという作業工賃に影響してこれが結構な金額になるなんていうことも。
先程、富岡オフィスにふらっと立ち寄った方は、「古い自宅を改装して2階を貸せるように2DKに直している最中なんだ」とおっしゃっていましたが、工事費を聞いたら「知り合いの大工に頼んだから安く上がったよ。1200万位かな」。
新築できますよね、小さい家なら。
地球環境のためには住宅ストックをなるべく長く活用したほうが良いのですが、投資となると・・・。
私が購入してもらった木造住宅で最も古いものは昭和8年築。
もともと貸家だった安普請の家でしたが、土地値で買えましたので数年そのまま住んで輸入住宅に建て替えていました。
私が所有するアパートで一番古いものは昭和46年築。
とりあえず8世帯すべて貸せて満室なので、貸せているうちはそのままで、空室が目立ってきたら建て直そうかなと思って購入しました。あれから5年経ちますがいまだに満室で稼動しています。
建て替えるか、リフォームでしのぐか。悩ましい課題ですが、ちゃんとした市場分析・投資分析をすることによってロジカルに判断することができます。