「今の若い人は、とかく年寄りを敬わないで、じきに時代が違うなどと称して、親の言うことをきかず、かえって意見をいうものなどがあるのは、まことに心得違いである。」・・・昨日読み終わった本のなかの一節です。
6月30日に’05年国勢調査抽出速報集計が総務省からでました。
予想通り、一人暮らし世帯が急増しています。
その数1,333万世帯。子供のいる夫婦世帯との差はわずか131万世帯まで迫り、遠からず逆転することでしょう。
この中で65歳以上の一人暮らしは前回調査から100万世帯以上も増え、405万世帯。内訳を見ると高齢女性の5人に1人、高齢男性の10人に1人が1人暮らしという計算です。
内閣府の別の調査によると「老後子供とは別に暮らす」というアンケートに対しては96年の25.0%からわずか8年後の04年には40.2%と1.6倍に跳ね上がっていますので、ますますこの傾向は加速していくことでしょう。
一方、男女雇用機会均等法施行後、働く女性が増加したこと(30歳から34歳女性の61.9%が働いています)に伴い未婚化・晩婚化も顕著に進んでいます。
25歳から29歳の女性の59.9%は未婚。30歳から34歳の男性でも47.7%が未婚です。
かつては主流であった親子4人家族、あるいは3世帯同居の大家族はいまや少数派に転じています。
個人主義が進んで親の言うこともきかないし、面倒もみない。子供を頼りにもしないという風潮なんですね。
不動産投資を行なう場合、どんな層が入居者としてのトレンドになるのかを押さえることがとても重要です。
高齢者の1人暮らし用物件、結婚しない30代用物件。こういったものは今後も需要が見込めるといえるでしょう。
ちなみに、前述の本は「孝経新釈」塩谷温 著(致知出版社)。
孔子の言行を弟子たちが書きとめた、あるいは孔子の弟子の曾子が書いたとされる中国の古典で、これに叙説・漢文・訓読・通釈・余論と注釈を加えた本です。この一節は著者の余論つまり意見です。
昭和2年(!)に書かれて4年に発刊されたものを今年復刻したものですから亡くなった私の父が生まれた頃の本です。
人間って昔から変わらないんですね。
本社でアルバイトをしている中国人留学生の李さんに見せたら「これ、中学生のときに習いました」と言っていました。
日本でも道徳教育や修身の授業が復活しないかなぁ。せめてウチの子供たちが通っている学校だけでも・・・。

