先日、恵比寿にある、とあるアパートの中を拝見しました。
間取りは1Kで、1畳ほどのウォークインクローゼット、トイレとバスがつながっていますが、ある意味、バス・トイレが別。合計4戸のアパートです。大よそ30平米くらい。確か賃料が10万円ちょいくらいです。恵比寿から歩いて8分ほど。ただ、平米数に比べて水周りやウォークインクローゼットなどの面積が広く取られているので、部屋自体はそこまで大きくはない。そんな物件です。
他の部屋を見ると、、、たぶん満室です。
女性に必要なものが上手くまとめられている物件、という感じです。きっとターゲットは20代から30代前半のビジネスパーソンなのでしょう。恵比寿で人気の地域ですし、賃料もそこまで高くない、そんな物件です。周りは住宅街で一戸建てを中心にそのアパートの周りを取り囲んでいます。
飲んだ帰りにタクシーで帰っても恵比寿なら近いのでタクシー代も安い。それなら月に2万円ほど他の地域より賃料が高くとも・・・、と思えるかもしれません。また「恵比寿に住んでいる」という優越感もあるでしょう。更に休日などは恵比寿界隈のおしゃれなカフェでランチをする、なんてことも。賃料以外の差別化要因として、こういうのは魅力的なセールスポイントでしょう。更に奇麗な内装でしたから、彼氏・彼女も呼びやすい、ということも20代、30代前半ではあるでしょう。
こうしたゾーンは、いわゆる中流層なのでしょうか。一方で賃料5~7万円をターゲットとしているものもあれば、20万、30万以上の賃料のターゲットもあります。
賃料相場や立地なども重要ですが、こうした付加価値(この賃料を払う価値)をいかに多く持つか、という事は賃貸経営において非常に重要な気がします。中流層以上の場合、部屋を借りる、というより、部屋を借り、そこに住むことでの「ライフスタイル」を買っている、という感覚が大切です。
検討している物件があるのであれば、投資分析・市場分析はもちろんですが、この物件を通じて入居者に対してどんな「ライフスタイル」が提供できるのか、それは賃貸経営者として欠かせない視点ではないでしょうか。
恵比寿のとある物件を見て、そんな事を感じました・・・。



稲葉裕一郎
